(この観察会は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
2024年07月21日
24年7月21日(日) 生き物観察会
24年7月のカンムリウミスズメ調査報告11−2
5羽の群から離れ、15分くらいした時、再びIさんが船の前方に鳥を見つけた。
今度は、4羽の群である。このグループは5羽の群に比べ、警戒心が強いようで、撮影画像のほとんどが後方からのものばかりとなった。
(カンムリの羽搏き)
(カンムリの換羽の状況の違い)
(カンムリの翼の換羽状況)
(冠羽が残るカンムリ)
(カンムリの幼鳥?)
2度にわたってカンムリを自分が見つけることができず、心中穏やかではなかった。誰が見つけるかは大した問題ではないことは頭では分かっている。しかし、この歳になると自分が見つけてやるというくらいの気構えでいないと、調査 のモチベーション を維持することができないのも事実だ。 私も一生懸命、双眼鏡を駆使して、ほぼ180度見回しているのに気づけなかったのは、自分の座っている場所とIさんとの位置関係からIさんが見つけた方向は私の死角だったので仕方ないと自分を慰めることにした。
その後、カラスバトの調査地の島に研究者のTさんを降ろし、機器のデータ回収や電池交換などの作業を済ませるまで、近くの島を見回ることに。島の西端で船長さんがサメを見つける。こんな岸辺でサメを見るのは珍しいと言っていた。
(この調査は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。
2024年07月20日
24年7月のカンムリウミスズメ調査報告11
7月20日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
今回もカンムリに出会えて、良かったです。
天気:晴れ(薄曇り)
調査時間:9:50から14:55まで
調査結果:カンムリウミスズメ 10(5+4+1)
行きがけの車の中で研究者のTさんが船に日よけがないと耐えられないと言っていたが、さすが船長さん、ちゃんと日よけのシートを張ってくれていた。しかし、この日は参加者が多く、結局、研究者のTさんはシートから外れた後部に座ることになった。カンカン照りではないので、船が走り出すと、余り暑さは感じることはなかった。
波も穏やかで、鳥さえ出てくれれば、決して悪いコンディションではない。岩場で磯釣りをしている人や釣り船もかなり出ている。時折、ウミネコが飛んでいるのが眼に入るが、狙い目の浮遊物が見られる海域でもカンムリを見つけることはできなかった。
出港してから30分くらい経った頃、映像カメラマンのIさんが何か見つけたようだ。立ち上がって双眼鏡で確認する。5羽の群だと分かる。
船長さんは、まずはカンムリなのか、ただのウミスズメなのか、確認を待っている。カンムリで間違いないことを伝えると、それでも慎重に船を進め、皆に「静かに!」と声を掛けた。カンムリはウミスズメに比べてフレンドリーな個体が多いが、前回も船を寄せる前に飛ばれているので、様子を見ながら操船してくれているのだ。
この5羽の群は、20分に及ぶ観察中、3羽、2羽でいることが多いように思われたが、別々に分かれていくことはなかった。
(少し離れたカンムリ2羽)
僅かに水面を覗き込むような行動や潜水行動が見られたが、
ほぼ浮かんでというか泳いでいるだけで、同種のいろんな行動を撮影するという私の密かな思いも果たせそうもないので、換羽の進行状況の分かる写真の撮影に徹した。
(カンムリの幼鳥?)
(カンムリの正面顔)
(カンムリの換羽中の翼)
(冠羽が残る冠)
今回も、この5羽の構成がどうなっているのか、決め手になるような観察や撮影はできなかったが、3羽のグループでいた中の1羽が、他の2羽とは著しく換羽状況が異なり、家族群を疑わせた。
(この調査は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。