3月10日(木)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
概況を記します。
天気:晴れ
調査時間:9:42から15:10まで
調査結果:カンムリウミスズメ 0
アビ類 60〜70羽くらい
ウミスズメ 150〜200羽くらい(飛び回るのでダブルカウントの可能性大いに
あり)
白浜では、ウグイスの恥じらいがちな囀りが聞こえ、遠くの島影は霞んでいて、だいぶ春めいてきたという感じがする。といっても陸では暑いくらい着こんでいないと、海上はまだ冷える。波は穏やかで風も気にならない程度、鳥さえ出てくれれば文句ない。
この時期、沖合でよく見られるアビ類が今日は見られない。島辺りまで進んでも着水したウミネコが1羽見られたのみ。遠くをウ類が飛んでいるが何ウかも分からない。
はるか遠くに芥子粒程度のウミスズメと思われる小群が飛んで行くのが見られたが、着水する様子もないので、追いかけるのは諦める。
沖合を島方面へ進んで行くと、着水したウミスズメの群れが次々に見つかるが、いつものように船を近づける間もなく飛ばれてしまい、まともな写真は撮れない。

群れの中には既に繁殖羽に変わった個体や変わりつつある個体も交じっている。
今回、カメラの設定をシャッタースピード優先にして、連写機能を使って撮影してみたところ、船の揺れには影響されないものの、ピントは合っているのだが画質が荒れて、撮影した画像は、ほぼ全滅状態だった。以前も設定を変えて失敗したことがあるが、今回も同じ結果となってしまった。カメラの機能を引き出せていないのではないかということで、チャレンジしてみたのだが、いつも通りの設定なら、何枚かは当たりがあったろうに、返す返すもくやしい。結局、サブ機で押さえに取っておいたものだけが、何とか使えた。カメラの機能をいろいろと試してみることは悪いことではない。反省すべき点は、いきなり本番ではなく、マイフィールドで試し撮りをしてみるべきだったということである。陸上でうまくいったからといって、海上で上手くいくとは言い切れないところはあるが・・・。
その後も、ウミスズメの小群をいくつか見つけたが、ほとんど飛んで行くものばかりだった。
全速力で進む船からウミスズメの群れを3回目撃する。
白浜港でMさんと私は船を降り、弁当となる。弁当を食べ終わるとすぐに調査開始。
ウミスズメはたくさん出たが、カンムリは1羽も出ていないので、船長さんは悔しいようだ。
午前中より少し地寄りに走ったからか、島を過ぎるとポツ、ポツとアビ類の群れが見られるようになった。

近くの岩礁にはウミネコとともに休息しているウ類の中にヒメウも何羽か混じっていた。

西方でもアビ類がたくさん見られた。
島方面へ進んでも、やはりアビ類に出会う。沖合から北上を開始すると、遠くにウミアイサのペアが浮かんでいるのを見つけたが、早々に飛び去られ、証拠写真を撮るのがやっとだった。
沖ではウミスズメの20羽前後の群れが二組見られたが、近づくことができず、飛び立ちの写真が辛うじて撮れたのみ。群れでいるのは皆ウミスズメなので、ペアでいる鳥をと、懸命に探したが、一度、遠くを2羽で飛ぶウミスズメ類を見かけたものの、とうとうペアでの着水個体は見つからなかった。多数のウミスズメとべた凪、このジンクスを打ち破れないまま、帰港となる。
(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、
パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金
を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。
おまけ。上関の空撮写真

posted by Sunameri at 00:00|
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調査報告
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