2022年03月26日

【鳥の散歩道1】 海鳥はどうやって海面から飛び立つの?

新コーナー【 鳥の散歩道 】を作りました。

ここでは鳥についての素朴な疑問や、山口県内から日本国内の四季の鳥たちの生活などをお届けします。


第1回目は「海鳥はどうやって海面から飛び立つの?」です。


「ウミスズメの飛び立ち」の画像は、複数のウミスズメが飛び立つ時の画像です。


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助走がいるのは、水中に潜る鳥なので、体が重い造りになっているからかもしれません。翼は飛翔にも使いますが、水中でも翼を使って進むため、翼の構造が水圧と気圧の抵抗の違いに対する妥協点となっていると思われ、飛翔力は余り強くはないでしょう。


220326飛び立ち1.jpg


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ハクチョウ類やガン類も体が重いので助走しますが、一旦、飛び上がると翼の力が強いので、一気に高空へ舞い上がります。カモ類はおもしろいことに、水面で採餌するタイプのカモは助走をほとんどせずダイレクトに飛び上がります。

一方、潜水して採餌するタイプのカモは助走がいります。潜水する鳥でも翼を使うタイプ(ウミスズメ類やペンギン類など)と足こぎで推進するタイプ(ウ類、カイツブリ類、アビ類?)とがあります。足こぎタイプは水かき(カイツブリ類は弁足と言われるヒダのようなもがある)が発達しています。

ウミスズメ類にも海上を遊泳するので水かきはありますが、水中では翼を羽搏いて進み、足は舵のように使っていると思われます。
潜水するタイプの鳥の足は構造上、体の後部についていて、歩行には不向きです。


220326潜水.jpg


潜水にも空中から勢いをつけて水面に飛び込むタイプもありますが、専門的になりすぎるのこれくらいにしておきます。いずれにしても、種分化や進化という長い年月をかけて、現在の形態や生態に適応したものといえます。



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2022年03月21日

観察会のお知らせ 4月3日(日) お花見クルーズ 

恒例の山桜を楽しむクルーズをご案内いたします。
気象庁の生物季節観測の状況によると、山口県下関市の桜の満開状況の平年日は4月4日と公表されています。(3月21日現在)


 上関の春を満喫!
    お花見クルーズ


 日時 4月3日(日)

   9:30 受付 マルゴト博物館に集合
   10:00 「ヤマザクラと上関の里山」
          をご存知ですか?
   11:00〜15:00 お花見クルーズ


申込み締切 3月31日(木)

参加費 大人2000円、小学生以下1000円
    お弁当を注文の方は1つ500円(要予約)

お申込み先 上関の自然を守る会 高島まで



※参加者が安心できる活動のため、コロナウィルス感染予防対策として下記の内容にご協力願います。
 ・除菌スプレーなどは各自ご持参ください。
 ・集合場所にて受付時に体温測定などの健康チェックをお受けください。
 ・参加中はマスクの着用、1m以上の間隔をお取りください。


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2022年03月10日

3月のカンムリウミスズメ調査報告1

3月10日(木)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

概況を記します。



天気:晴れ

調査時間:9:42から15:10まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0

アビ類 60〜70羽くらい

ウミスズメ 150〜200羽くらい(飛び回るのでダブルカウントの可能性大いに
あり)


白浜では、ウグイスの恥じらいがちな囀りが聞こえ、遠くの島影は霞んでいて、だいぶ春めいてきたという感じがする。といっても陸では暑いくらい着こんでいないと、海上はまだ冷える。波は穏やかで風も気にならない程度、鳥さえ出てくれれば文句ない。

この時期、沖合でよく見られるアビ類が今日は見られない。島辺りまで進んでも着水したウミネコが1羽見られたのみ。遠くをウ類が飛んでいるが何ウかも分からない。

はるか遠くに芥子粒程度のウミスズメと思われる小群が飛んで行くのが見られたが、着水する様子もないので、追いかけるのは諦める。

沖合を島方面へ進んで行くと、着水したウミスズメの群れが次々に見つかるが、いつものように船を近づける間もなく飛ばれてしまい、まともな写真は撮れない。


ウミスズメ220310.jpg


群れの中には既に繁殖羽に変わった個体や変わりつつある個体も交じっている。

今回、カメラの設定をシャッタースピード優先にして、連写機能を使って撮影してみたところ、船の揺れには影響されないものの、ピントは合っているのだが画質が荒れて、撮影した画像は、ほぼ全滅状態だった。以前も設定を変えて失敗したことがあるが、今回も同じ結果となってしまった。カメラの機能を引き出せていないのではないかということで、チャレンジしてみたのだが、いつも通りの設定なら、何枚かは当たりがあったろうに、返す返すもくやしい。結局、サブ機で押さえに取っておいたものだけが、何とか使えた。カメラの機能をいろいろと試してみることは悪いことではない。反省すべき点は、いきなり本番ではなく、マイフィールドで試し撮りをしてみるべきだったということである。陸上でうまくいったからといって、海上で上手くいくとは言い切れないところはあるが・・・。

その後も、ウミスズメの小群をいくつか見つけたが、ほとんど飛んで行くものばかりだった。

全速力で進む船からウミスズメの群れを3回目撃する。

白浜港でMさんと私は船を降り、弁当となる。弁当を食べ終わるとすぐに調査開始。
ウミスズメはたくさん出たが、カンムリは1羽も出ていないので、船長さんは悔しいようだ。

午前中より少し地寄りに走ったからか、島を過ぎるとポツ、ポツとアビ類の群れが見られるようになった。


アビ類220310.jpg


近くの岩礁にはウミネコとともに休息しているウ類の中にヒメウも何羽か混じっていた。


ウミネコとともに休息中のウ類220310.jpg


西方でもアビ類がたくさん見られた。

島方面へ進んでも、やはりアビ類に出会う。沖合から北上を開始すると、遠くにウミアイサのペアが浮かんでいるのを見つけたが、早々に飛び去られ、証拠写真を撮るのがやっとだった。

沖ではウミスズメの20羽前後の群れが二組見られたが、近づくことができず、飛び立ちの写真が辛うじて撮れたのみ。群れでいるのは皆ウミスズメなので、ペアでいる鳥をと、懸命に探したが、一度、遠くを2羽で飛ぶウミスズメ類を見かけたものの、とうとうペアでの着水個体は見つからなかった。多数のウミスズメとべた凪、このジンクスを打ち破れないまま、帰港となる。




(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、

 パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金

 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




おまけ。上関の空撮写真


空撮(長島).jpg



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