9月6日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
何とか1羽のカンムリと出会うことができました。
天気:晴れ
調査時間:9:35から15:48まで
調査結果:カンムリウミスズメ 1
前回、調査船がエンジントラブルに見舞われたことを書いたが、その後も修理と不調を繰り返し、この日の調査は船長さんが普段漁に使われている船を代船として使用。
そのため日除けはビーチパラソルを括り付けた簡易なもので、そんな俄仕立ての代船と船長さんの「言い訳」に出港前から笑いが絶えなかった。
「海保に密航船と間違われたらいけないので、船舶の書類一式を持ってきた」とか何とか。
事実、港を出てすぐ、すれ違った船の乗員が「みんな、こちらの船を見ている」と研究者のTさんが言っていた。
それほど異様な姿に見えたのだろう。
船の前部では依然、笑い声がしている。
波は、さざ波程度で双眼鏡の使用に問題はない。
四国や九州は霞んでいてほとんど見えない状態。遠くに着水していたウミネコが飛び立つ。
しばらく進んだ頃、宇和島方面から黒っぽい大き目な鳥が飛んでくる。
遠かったが何とか撮影できたので、画像を確認するとウミネコの幼鳥であった。
沖合に進むにつれ、うねりを伴う波に変わり、船が揺れ始める。
前日通過した台風の余波だろうか。
灯台の工事をしているホウジロ島周辺にはいつも見られるウミネコがまったくおらず、
船の接近に驚いて飛び去ったミサゴを後追いで撮影するのがやっとだった。
鼻繰島方面へ北上する間、まったくと言っていいほど鳥の動きはなく、
上空を飛ぶ旅客機の撮影を試みたり、遠くに見える「軍艦」の動きを追ったりして憂さを晴らす。
西向きに進んでいたその艦艇は天田島付近で向きを変え、鼻繰島を経て内海へ進んで行った。
艦艇番号が分かった(YDT-04と書かれていた)ので、その場で調べてみると、水中処分母船だと分かったが、
実際には何を任務としているのかよく分からない。
機雷等の処理は掃海艇の仕事なのでそれとは違うようだ。
帰宅して夜のニュースで知ったのだが、出光興産徳山事業所の桟橋の水中で爆発物らしきものがみつかり、そのための出動だったようだ。
(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

