2024年03月18日

24年4月のカンムリウミスズメ調査報告4−3


食後、ゆっくりすることもなく、調査を再開。既にカンムリが見つかっていることもあって、みんなに余裕が感じられる。もう一組、見つけたいな、と軽口も聞かれる。

沖合を見回るが、そう簡単には行かない。遠くを3羽のウミスズメ類が飛んでいくのが見えたが、種の同定までには至らなかった。3羽という組み合わせや船が近づく前に飛び去っていることから、おそらくウミスズメであろうということになった。

何羽かいるウミネコと思しき鳥の少し後ろの方に黒っぽい鳥が3、4羽見える。

船を寄せる間もなく潜り始めたのでアビ類だろう。

研究者のTさんを回収に向かうため、沖合から船を反転させ進んでいると、海面を魚が跳ねる。Toさんがダツのようだと言う。船長さんもダツだと言うので間違いない。こんな習性があるから、ミサゴが狙うのだろう。

その後もウミネコやアビ類は見かけたが、カンムリとの出会いはなかった。


240316アビ類=シロエリオオハム?.jpg


研究者のTさんを回収するため島の岸辺を進んでいるとミサゴが2羽飛び出す。


240316上空を旋回するミサゴ.jpg


240316上空を旋回するミサゴ2.jpg


昨シーズンも見かけた岩場に作った巣がそのまま残っているところをみると営巣しているのかもしれない。


240316ミサゴの巣.jpg


240316ミサゴの巣N.jpg


磯の岩の上にいたウミウを撮影したところ、繁殖羽になりかけたものや非繁殖羽というか幼羽と思われる個体など色んな羽衣のパターンが写っていた。


240316ウミウの成鳥や若鳥.jpg


研究者のTさんが山から下りてくるのを待っている間、遠かったが、カラスバトを3度目撃した。


240316カラスバト1N.jpg


240316カラスバト2N.jpg


240316カラスバト3N.jpg


岩場ではイソヒヨドリの囀りやウグイスの囀りも聞かれる。


240316イソヒヨドリ♂.jpg


研究者のTさんを回収して帰路に就く。

前回も見かけたが、海上を魚を抱えて飛ぶミサゴが今回も見られた。遠かったため魚種までは分からなかったものの、磯周りだけでなく、沖合でも狩りをすることが頻繁にあることが分かったのは収穫だった。

その後もカモメ類が見られただけで、「カンムリもう一組」は実現せず。船が白浜港に入港するとウやアオサギが慌てて飛び立つ。個人的にはメモリーカードの件はあったが、何とかカンムリに出会えて、Toさんの「卒業調査」としては、とても佳い一日となった。カンムリに、もう一度、感謝!



(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

posted by Sunameri at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月17日

24年3月のカンムリウミスズメ調査報告4−2


遠くに見えるウの群がいる辺りに飛んで行ったとのことだったので船を近づけてもらったが、その群れの中にはいなかった。ウの群は画像で確認するとほとんどがヒメウで20羽近くいた。これまでこんなにまとまったヒメウの群は見たことがなかったので、これはこれで貴重な写真となった。


240316ヒメウの群N.jpg


240316ヒメウの群T.jpg


240316ヒメウの群2.jpg

沖合へ船を進めていると遠くに大きめの鳥を見つける。双眼鏡で確認するとウミアイサのようだ。


240316ウミアイサの雌雄.jpg


撮影した画像を確認すると♂2、♀1の組み合わせで、1羽のオスが求愛のパフォーマンスをしている姿が写っていた。


240316ウミアイサの求愛パフォーマンス=右の1羽.jpg

(ウミアイサの求愛パフォーマンス=右の一羽)


240316ウミアイサT.jpg

その後、沖合を見回っていると、突然、Toさんが「カンムリ?」と声を上げたので、私も双眼鏡で確認する。かなり遠いが、大きさからもほぼ間違いない。船長さんは、どこにいるのかまだ確認できないようだったが、すぐに分かったようで、「本当にカンムリ?」と。

ウミスズメだったら、距離をある程度取らないと飛ばれてしまうので、操船上の確認だった。その時には私は双眼鏡でカンムリと確認できていたので、間違いなくカンムリであることを伝えた。このカンムリのペアは、余りフレンドリーではなく、飛び去りはしないものの、こちらに背を向けてどんどん距離をとる行動を繰り返した。


240316やっと見つかったカンムリ2.jpg


240316やっと見つかったカンムリ1.jpg


240316やっと見つかったカンムリ4.jpg


240316カンムリウミスズメ2T.jpg


240316カンムリウミスズメ1T.jpg


240316カンムリウミスズメ4T.jpg


そのため撮影したものは、後ろ姿や2羽が離れたものばかりで、ベストショットとはならなかった。船長さんに位置情報を読み上げてもらい、それをメモする。船長さんから、「ここでお昼にしよう」と声がかかり、カンムリを眺めながらの食事も悪くないと思っていたら、件のカンムリのペアが見当たらない。Toさんの話では二人が記録作業をしている間にカンムリのペアは飛んでしまったとのこと。

良い写真が撮れていなかったので、残念でならなかったが、仕方ない。でも、Toさんが最後の調査でカンムリが出て、「もう思い残すことはない」と言っていたので、出てくれたカンムリに感謝である。船を沖合いに停めて食事をしていると、どこからかウミネコが1羽飛んできて船の近くに着水する。海がベタ凪になっていて、おかげでウミネコもキレイに撮れた。



(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


posted by Sunameri at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月16日

24年3月のカンムリウミスズメ調査報告4

3月16日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

なんとかカンムリのペアを一組見つけることができました。

天気:晴れ

調査時間:9:45から15:35まで

      調査結果:カンムリウミスズメ 2

           ウミスズメ 3           

           アビ類 6 


 この日は、転勤することになったToさんが最後の調査参加となるため、カンムリの出現は最高のはなむけとなるだろうと、気合を入れて臨んだ。


240316横島周辺には釣り船も.jpg

(横島周辺には釣り船も)


港を出てしばらくは波があったが、横島を過ぎると波も収まり、気温も上がってきて、この時期にしては絶好の調査日和となる。


240316出港直後は少し波が.jpg

(出向直後は少し波が)

240316暫くすると波は収まる.jpg

(暫くすると波は収まる)

四国や九州こそ望めないが、遠くまで見渡せて、鳥さえいれば見落としはなさそう。

しかし目に入ってくるのはセグロカモメやウミネコなどカモメ類ばかり。


240316セグロカモメ.jpg


240316セグロカモメがあくび?.jpg

(セグロカモメのあくび)

肝心のウミスズメ類は見当たらない。そういえばアビ類もだ。

研究者のTさんをカラスバトの調査地に降ろした後、船長さんに頼んでミサゴの状況を確かめるために隣の島に寄ってもらうことにした。

岩場に釣り人が上がっていたので、どうかなとは思ったが、巣のある岩棚の上から1羽が飛び出し、警戒声を上げながら上空を舞う。

そのうち、もう1羽飛び出したが、この個体、足に魚を持ったままで飛び回る。


240316ミサゴ2N.jpg


240316ミサゴ1N.jpg


240316ミサゴ2T.jpg


240326ミサゴ1T.jpg


魚種はNaさんが撮影した画像を船長さんに見せ、ダツだと判明。

島の裏側に回ったミサゴの行方を追っていると、島近くの岩場にいたウ類が次々と飛び立つ。


240316ヒメウ1N.jpg


240316ヒメウ2N.jpg


240316ヒメウ3N.jpg


ウミウやヒメウのようだ。


240316ウミウとヒメウT.jpg


240316ウミウとヒメウN.jpg


240316岩の上で休むウ類.jpg


岩場に残っているウの写真を撮っているとウよりは小ぶりな鳥が飛んできて岩場の裏側に消えた。私もToさんも今の鳥は何だったんだろうと言いあったが、分からないので船を回してもらった。この辺りに、と、磯周りを探したところ1羽の鳥が浮かんでいた。何とその鳥はシノリガモのオスだった。


240316シノリガモ1T.jpg


240316シノリガモT2T.jpg


240316シノリガモ3T.jpg


240316シノリガモ1N.jpg


240316シノリガモ2N.jpg


すぐに飛ばれてしまったが、シノリガモをこんなところで見ようとは思いもしなかったので、びっくりした。


240316飛び去るシノリガモ.jpg


シノリガモは主に北日本の岩礁の多い海岸に渡来する冬鳥で山口県でも記録がないわけではないが、まさか瀬戸内海で出会うとはという感じだったのである。一応、シャッターを切ったので、ちゃんと撮れているか確かめてみると、最悪の結果が待っていた。カメラにメモリーカードが入っていなかったのである。先ほど来撮影したミサゴやヒメウなど含めて、連写の効くサブ機で撮ったものすべてが「空打ち」だったのだ。もう一台のカメラはメモリーカードが挿入されていないとスイッチを入れるとメモリーカードが挿入されていませんというメッセージが出るのに、サブ機の方はシャッターが切れるので、まったく気がつかなかった。何たる不覚! とりあえず予備のメモリーカードを挿入したものの、ガックリきて、しばらく立ち直れなかった。



(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



posted by Sunameri at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近のコメント
タグクラウド