2021年03月25日

3月のカンムリウミスズメ調査報告2

3月25日(木)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

何とか、カンムリウミスズメを1羽見つけることができ、ホッとしています。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:35から14:57まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1


前回の調査でカンムリを見つけることができなかったので今日は何が何でも見つけてやろうと意気込んで調査に臨む。といっても前日の夕方に萩の見島から帰ったばかりで、体の方は相当まいっているはず。気合だけで、やれるものでもないが、集中、集中。

調査の前に島のコウモリ調査のために設置したソングメーターを回収することになり、私も上陸した。回収作業後、他のメンバーと洞窟内に入る。奥へ進むと天井にぶら下がっている個体を発見。コウモリは前回入った時のものより大きく感じた。「豚鼻」をしているので、キクガシラコウモリのようだ。飛んで出るものもいてカウントに手間取ったが、結局10頭いたようだ。前回、洞窟内で見られたシマヘビはいなかったが、何とかコウモリの写真も撮れ、私の役目は果たせた。


洞窟内のコウモリ210325.jpg


前回ほどではないが、海上は穏やかなので見通しもきき、見落としもなさそうだ。しかし、探せど探せど鳥らしきものは見当たらない。時間ばかりが過ぎて行く。そんな中、右舷前方に鳥の群れを見つける。大きさからカモメ類とカモ類であることは遠目にも明らか。カモメ類はウミネコのようだが、カモ類はウミアイサと分かる。ウミアイサはオスが2羽、メスが2羽いる。緑色をしたのがオスで、赤みのある方がメス。船が近づくとやはり飛んでしまった。天気がよければ綺麗な色合いで写るのだが仕方ない。

昼前頃から日差しも出てきたが、カンムリはおろか、ウミスズメもアビ類も気配すらないまま、祝島に入港。テトラポットの上で仲睦まじいウミネコを見つけたので、交尾行動を期待して、しばらく観察を続けたが、期待は裏切られた。岸辺ではハクセキレイが採食行動をしていた。

前日、萩でお茶うけ用に買っておいた「夏みかんケーキ」を食後に配る。これが結構、美味しかった。早めに午後からの調査に出発。沖の岩礁にウがたくさん休んでおり、撮影した画像で確認するとウミウのようである。この時期、同所的にカワウやヒメウもいるので、識別に苦労する。

しばらく進んでいると左舷前方に小さな黒っぽい鳥影を見つけたので、船を寄せてもらう。鳥はカンムリだったが、盛んに鳴くので、近くにもう1羽いるのではと、他のメンバーが探すも、結局はその1羽だけであった。この時期に1羽でいるということは、今季は繁殖しない個体なのか、それとも相方が抱卵中なのか、謎は深まるばかりだが、近くの海域で繁殖地が見つかっていない以上、何とも言えない。


飛び去るカンムリウミスズメ210325.jpg


しばらく進んだ後、遠くの岩場にウの群れがおり、双眼鏡で見る限りでは、何羽かがヒメウのようなので、船を近づけてもらう。相当距離があるのに、警戒するのか次々に飛び立ち、周囲を旋回し、いなくなってしまった。撮影した画像を確認すると、その岩場にヒメウは20羽くらいいたようだ。この鳥も珍しい鳥の部類なので、見られると嬉しい。

遠くの八島を望むとヤマザクラが満開で、鳥は出なくても、それはそれで自然を満喫できるのは喜ばしいことだ。遠くの海上に白っぽいカモメ類の群れが浮かんでいるのが目に入る。そのうち船の前方を横切ったので撮影し、種を確認するとユリカモメだった。港湾や河川で見られる鳥で、海上で出会うとは思わなかった。頭が黒くなりかけた個体も交じっている。船上でセグロカモメと思って撮影した画像を確認すると、カモメ(種名)であったり、帰宅後、撮影したカモメ類の画像を確認しているとミツユビカモメが写っていたりと、この日は、カモメ類のオンパレードだった。因みにミツユビカモメは西日本には少ないので、私は初めての観察で、おかげでライフリストが1種増えた。


八島のヤマザクラ210325.jpg


最後の最後まで集中を切らさず、カンムリやウミスズメ、アビ類を探したが2度目の幸運はやってこなかった。こんな日だからこそ、1羽でもカンムリを見つけることができたことを、ありがたいと思わずにいられない。白浜港に帰港すると、イソヒヨドリが綺麗な声で囀っていた。オスが1羽、近くに飛んで来たので撮影する。綺麗な鳥の姿を見ると、不思議と一日の疲れも癒される。これまた、ありがたいことだ。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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2021年03月19日

ヤマザクラ鑑賞会と島めぐり 3月27日(土)に変更

県内では薄桃色の山桜が多く見られるようになりました。

気象庁による2021年さくらの開花状況は
山口県下関市の平年日が 3月27日、平年差 −11日と開花が早まっているため
この度、4月3日(土)に開催予定の
上関の春を満喫 〜ヤマザクラ鑑賞会と島めぐり〜
を 3月27日(土)に変更 
いたします。




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2021年03月15日

3月のカンムリウミスズメ調査報告1

3月15日(月)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

1ヵ月ぶりの調査でしたが、残念ながら、カンムリウミスズメを見つけることはできませんでした。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:10:23から15:33まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0

ウミスズメ 2(繁殖羽になった個体)

アビ類(シロエリオオハムと思われる) 6羽(2羽、4羽)


春霞のせいか、遠くの島々は霞んで見えないものの、海は穏やかで見通しのきく、絶好の調査日和。時折、遠くをウが飛んでいるのが見えるだけで、海鳥らしきものが浮かんでいる様子はない。1時間くらいたった頃、やっと1羽、アビ類を見つける。水中を覗き込むしぐさを繰り返し、潜っても割と近くに上がってくるので、しばらく観察することができた。私は1羽の行動に気を取られていたので、2羽いたことに気づかなかかった。べた凪の時にはカンムリが出ないというジンクスがあるが、周囲を舐めるように双眼鏡で繰り返し、くりかえし見渡すのだが、とうとう午前中の調査ではカンムリを見つけることはできなかった。

昼食・休憩で入港した八島港では、ウやウミネコ、イソヒヨドリが岸壁で出迎えてくれる。定期船の船員さんの話では、1週間前、横島近辺でクジラが見られたとのこと。何クジラかは分からなかったようだが、かなり大きかったようで、漁船で出会ったら怖いなとも。この日のお茶うけは、「小城羊羹」を配る。Tさんはお父さんが佐賀出身なので懐かしいと、とても喜んでくれた。この羊羹は旅先で買ったものではなく、グリーンコープで注文した商品で、自家消費にと思っていたが、調査前にお茶うけを準備するのを忘れていたので、急遽、代用したものである。昼食後、タバコを吸いに待合室を出ると、イソヒヨドリの囀りが聞こえてくる。


イソヒヨドリ♂210315.jpg


防波堤の電線の上で囀っていた。カメラを持っていなかったので、囀りの写真は撮れなかったが、後で防波堤に止まっているのを見つけ撮影した。イソヒヨドリは、ヒヨドリの名が付いているが、ヒヨドリの仲間ではなく、ツグミの仲間なので囀りもきれいである。港の中は保護区になっていてアジの群れやサバの群れが入っていた。大きなボラも何匹か泳いでいる。呼子の遊覧船のようにのぞき窓のついた船なら、へたな水族館より楽しめるのではないだろうか。

午後からの調査の前に入港時に気になっていた黄色い花の確認のため小島に寄ってもらう。その一帯にだけ群生している菜の花(野良ばえのからし菜?)の群落で、実に見事だった。出港時、花の確認がしたいをお願いした時、船長さんが、今日はカンムリも出ないし、花とクジラ探しに切り替えるかと、冗談交じりに行っていたが、ヤマザクラの開花も間近で、調査にもその都度、別の楽しみがあってもいいかなと思う。近くでボラが飛び跳ねるので、何度もシャッターを切ったが、最後のドボーンしか撮れなかった。仕切り直しして、午後の調査を開始。遠くのウが止まっている岩礁の写真を撮ったが、船の動きを察知して、止まっていた鳥はすべて飛び立ち、付近を旋回する。頭上を舞うものもあり、カメラで追ったところ、ヒメウであった。後で岩礁のウの写真を確認するとヒメウが2羽、写っていたので、間違いない。

しばらく進んだところで、遠くに浮かんでいる鳥の群れを見つける。大きさと形状から、ウミアイサの群れのようだ。船が近づくとかなり距離があるのに飛び立ってしまう。周囲を飛び回った後、着水した群れの写真を、その後、かろうじて撮ることができた。また、しばらく走った後、右舷前方に小型の鳥が浮かんでいるのを見つけ、船を寄せてもらう。初見では、ウミスズメと思ったが、いつものように飛んで逃げないし、ペアでいることことなどから、船上ではカンムリではということになった。さすがの私も自信が揺らぎ、確認のためにTさんから図鑑を借り、ウミスズメの繁殖羽個体であると「確定診断」を下す。


繁殖羽になったウミスズメのペア210315.jpg


カンムリウミスズメの飾り羽は頭上の黒い冠羽(毛)だが、ウミスズメの飾り羽は眉のような白い羽毛で、頭部の黒い羽毛は立たない。繁殖羽になると両者は遠目にはとても紛らわしく、ウミスズメは嘴が白っぽいのと頬にまで白い部分が切れ込んでいるのが両者を同定する時の決め手となる。その後も集中を切らすことなくカンムリ探しを続けたが、ジンクスを破ることはできなかった。最後の最後にアビ類が出てくれ、ピンボケではあったが、シロエリオオハムの冬羽時の特徴である顎の黒いラインが写った写真が撮れ、このアビ類がシロエリオオハムと確認できた。

白浜港に帰港するとトビとカラスが争っていたので、カメラを向けるも、一番いい争いの場面が済んだ後で、雰囲気写真しか撮れなかった。港に婚姻色の出たアオサギがいたので撮影する。


婚姻色の出たアオサギ210315.jpg


「婚姻色」というのはサギやウの仲間の嘴や足などの皮膚の一部が赤、青、黒などに変色し、発情期にあることを知らせるサインと言われている。わずかな期間にしかみられないので、要注意である。因みにコサギは、目先がピンク色に趾がオレンジがかった色に変化し、ダイサギは、目先が青緑色になる。カワウは目の下あたりに赤いところが出る。鳥に興味のない人には、どうでもいいことだが・・・。



調査の出発時間の関係で、いつもより家を30分遅く出ることができました。といっても家事の早回しには変わりありません。いつもより30分も余裕があるはずなのに、結局は、時間ギリギリで、何とか予定の列車に間に合ったという感じです。平日なので列車内は学生さんで込み合っていて、やっと防府駅で座れたので本を読み始め、徳山駅で車掌さんに声をかけられるまで、状況の変化に気づきませんでした。いつも徳山駅ではほとんどの人が降りるので、気にせず座って本を読み続けていました。何とその列車は。この度のダイヤ改正で徳山止となっていたのです。ダイヤ改正をキチンとチェックしていなかった私も悪いのですが、これまで1分、2分の変更はあっても直通列車がなくなるというようなことはなかったので、タカをくくっていました。改正前の駅での放送も終電の繰り下げばかりがアナウンスされていたこともあって、変更はそこが主だと思い込んでしまっていたのです。次の列車は30分後、と車掌から告げられて、約束時間に遅れることが確定的となり、むらむらと腹が立ってきました。大幅な改正があるのであれば、注意喚起も含めそのことをアナウンスすべきだと。自分の非を棚に上げてとは思いますが、やはり不親切ではないでしょうか。おそらく利用客の多い時間帯を外しての間引き措置だということでしょう。

これ以上、文句を書いても仕方のないことなので止めますが、どこかに敵を作らないと収まらない人間の性(さが)を思い知らされました。徳山駅では、たまたま時間待ちをしていた人が、これまで話したことはない方ではありましたが、私の隣の地区の方でいろんな関係の話で盛り上がり、あっという間に30分経っていました。いろんな縁があるものですね。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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