2025年06月08日

【参加者感想】25年6月 スナメリウォッチングと祝島びわ狩り

報告  

ビワ狩り&スナメリウオッチング 祝島

2025年6月8日(日)         


広島から車で上関へ行く途中、小雨が降りだした。

今日のビワ狩りは大丈夫かな?

9時頃上関に着くと、薄曇りのようだ、天気は大丈夫みたいだし小雨決行との事。


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今日の参加はスッタフ入れて27人。

お子さんが4-5人おられる。

お子さんが多いのは賑やかで楽しい、賑やかなビワ狩りになりそうだ。

今日、上関から祝島まで乗っていく漁船は6艘。

たくさんですねー。

さあ出港。


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風はなく海は穏やかだけれど、今にも雨が降りだしかそうな雲。

でも一日、雨が降る事はありませんでした。

スナメリが出てくれたら嬉しいのだけれど、顔を出しませんでした。

鳥の出現も低調です。

鵜が飛んでいきました。

カモメも飛んでいます。

静かな海です。


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中間貯蔵施設建設予定地の前で少し説明しましたが、ボーリング調査は終了しており、動きはありませんでした。

さあ、祝島は目の前です。

祝島に一走り。

11時30分に祝島港到着。


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祝島の公民館の二階で、今日のスケジュールの説明の後軽自動車に分乗して出発。

ビワ畑まで5kmだそうです。

ビワ畑の手前は道路が狭いので200mほど歩きます。

12時前にビワ畑に着きました。


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収穫鋏を各自に貸して頂き、高枝切鋏が二本、高い枝を引き寄せる木を数本貸して頂きました。

日当たりの良い木から収穫する事。


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木はたくさんあるけれど、皆少しずつ味が違うので味見をしてから収穫した方がいい事、高い所の実は用意した又枝で引き寄せて収穫する事、などを教わり、さあ皆さんにお配りした箱にいっぱい詰めて持って帰ってくださいね、と言われて皆張り切って収穫です。


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でもビワの実は周りにたくさんあるのですが、少しでも大きな、少しでも熟れた美味しそうな実を取りたいので、皆さん頑張って手を伸ばして取っているので中々はかどりません。

奥さんが一人石から滑って怪我されましたので、病院で手当てを受けました。

大したことはなかったようです、良かった。

慣れてくると余裕が出て、美味しそうな実だけを取るようになります。

あの一番高い枝の実が欲しい。


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採れません。

1時間ほどビワを採って13時に終了。

アー楽しかった。

山ほど採った人もいました。


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私も子供のころ、他人の畑の実をもいで食べたことはありますが、このように収穫したのは初めての体験でした。

楽しかったです。

帰りもまた車に分乗してバラバラで帰りました。

公民館でやっとお昼のお弁当にありつきました。

ああお腹すいた。

さて帰りの船は大きな船二隻で帰りました。


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船の早い事。

あっという間に帰りつきました。

楽しかった。

さあ帰ったらビワをたくさん食べるぞ。

ア! 忘れてた、今日の目的は原発に反対している、聖地でもある祝島に触れる事だったんです。

皆さん見て頂けましたか?

エ!ビワが美味しかった? 



原戸祥次郎




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2025年05月18日

25年5月 親子連れを見よう カンムリウミスズメ観察会の報告

5月18日(日)親子連れを見よう カンムリウミスズメ観察会

 10時 カンムリウミスズメ講座   

 上関町民文化センター 視聴覚室  

 講師 : 武石全慈さん(カンムリウミスズメ研究家)

 演題 「山口県上関町海域のカンムリウミスズメ」


以下演題の要旨と言うより、私が感じたままを書きます、悪しからず。


カンムリウミスズメは日本固有種。

現在、激減しており絶滅が心配される危急種UVに指定されています。

大きさはコーヒー缶位で、海に浮いて生活しています。

行動範囲は広く、多くのカンムリウミスズメは7・8・9月には、東北・北海道・ロシア沿岸州沖に移動します。

産卵、子育、生活の海域が大きく違う為、カンムリウミスズメの生態は詳しく解明されていませんでした。

しかしここ上関周辺の海域は、何故かカンムリウミスズメが11月くらいを除いて常に観察できる特異な場所です。

その為、雛の観察や夏羽、冬羽、繁殖羽など正確な生態が分かってきました。

少数ながら、より狭い範囲を一年間の行動範囲とするカンムリウミスズメ群が瀬戸内海付近にいるのではないか?と考え探っています。


たくさんの可愛いカンムリウミスズメの生態写真を見せて頂きながら、話を聞かせていただきました。


【動画:講演  武石全慈さん】

山口県上関海域のカンムリウミスズメ




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ありがとうございました。


昼食の後、さていよいよカンムリウミスズメを一目見ましょうと、三艘の船に分乗して港を出発です。


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しかし風が予想より強く、行きたい海域に行けそうにありません。


250518ハンドウ島へ向けて進む4.jpg


合羽を着ないと波しぶきで濡れてしまいます。

仕方なく、近い小島だけ行きましょうと予定を縮小し、小島を目指しました。


250518ハンドウ島へ向けて進む2.jpg


250518ハンドウ島.jpg


251518ウミネコも飛んでくる.jpg


この小島は毎年アマツバメがたくさん飛んでくるのですが、今日は2羽飛んでいるだけです。


250518島の上空を飛び回るアマツバメ.jpg


250518動きの速いアマツバメの撮影に苦戦する.jpg


上関大橋にはツバメがたくさん飛び交っていたのですが、アマツバメはどうしたのでしょう、今年は飛来が遅いのでしょうか。

ミサゴも飛び出しましたが飛び去りました。


250518ミサゴの巣?.jpg


250518飛び回るミサゴ=♂個体?.jpg


250518島から飛び出したミサゴ=♂個体?.jpg


250518上空を飛び回るミサゴを観察・撮影.jpg


雛が居ると親鳥は警戒して船が立ち去るまで威嚇して飛びまわるのですが、雛は観察できません


250518獲物を抱えているミサゴ=♀個体?.jpg


250518観察・撮影中の参加者.jpg


鵜2羽は早々に飛び去りました。

ウミネコは岩の上に平然と立っています。


250518岩の上で様子を窺うウミネコ.jpg


自然相手だから仕方ないのですが、色々と計算違いの観察会になってしましました。

カンムリウミスズメも観察する事が出来ませんでした。

少し残念な観察会になってしまいました。

しかし調査の時も、いつもカンムリウミスズメが観察できるわけではありません。

空振りにめげず、今日こそはと期待して観察を続けているのです。

その粘りが、上関海域ではカンムリウミスズメは通年生息しているらしい、という結果を生んだのでしょう。

めげずに続けてカンムリウミスズメ調査を行って参りましょう。

                      

 原戸祥次郎



(この調査は、パタゴニア環境助成金 を受けて行いました。)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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2025年03月30日

25年3月30日 お花見クルーズ前の講演

3月30日総会行事お花見クルーズ

今年の船での行事は強風の為に何度も中止になっています。でも今日は快晴、寒くもなさそうです。

お花見クルーズの前に、京都大学名誉教授の加藤真先生に上関の自然の重要性について、共生系の視点から教えて頂きました。

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勉強会で先生は、瀬戸内海地域は生態系的に貴重な場所ですが、現状は危機的です。
でもここ上関のように良い状態で生態系が残されていれば、復活する事が出来ます。

上関の海は瀬戸内海では小さな存在かもしれない、でも宝箱の様に大切な自然の種をギュと詰めて大切に保存しておけば、瀕死の状態にある瀬戸内海に豊かな生態系が戻る時がきっとくる。

この種は宝箱、大切にしましょうと教えて頂いたように感じました。

上関の海の生態系を守る事は瀬戸内を守る事であり、日本の海、世界の海を守る事に繋がります。皆で守っていきたいと切に願います。

勉強会では植物と昆虫や森林の菌類との不思議なユニークな共生の話をしていただきました。

植物も自家受粉や、周りの近しい花同士の受粉はあまり良くないのでしょうね。
遠くに生えている花との受粉が良いのでしょう
何とかして遠くに咲いている花の花粉が欲しい。
その為に何とも不思議な花と昆虫との駆け引きからうまれた生態。

多くは、花は虫等に蜜や花粉を供給し、見返りに花粉を遠くへ運んでもらう。
でも変わり種は、植物は果肉や種子も昆虫などに食べさせ、花粉を昆虫に遠くへ運んでもらう工夫をしている「絶対送粉共生」など教えて頂きました。
「絶対送粉共生」私は初めて聞きました、ビックリしました。
それって植物の「意志」でしょう?意志を持っている植物って?
動物と植物の間にもう隔たりは無いんじゃないの?
動物も植物も近親でつがいになるのを繰り返すと良くないようです。

だから動物の雄は成長すると群れから
離れて遠くに行きます。
動けない植物は群落の中で受粉を繰り返してきたと思っていました。
時として花粉が風に運ばれて遠くの花の花粉が付くのかな?と思っていました。

しかし例えばイチジクの仲間はその実と種を昆虫に食べさせて、昆虫に着いた花粉を遠くに運ばせるという事です。
それを【絶対送粉共生】と言うそうです。
植物は次の世代につなぐ種を実らせるのが生涯の仕事です
その種をわざわざ食べさせる。その見返りに花粉を遠くに運んでもらう。

松やクルミ、ヤドリギなどのように、動物に運んでもらう植物はありますが、食べて消化しても良いとは。
何という大胆な仕掛け。私はお話を聞かせて頂きながら感激してしまいました。
初めて聞くお話が多かったのでビックリ、信じられないほど不思議で、とても楽しい時間でした。
ありがとうございました。

さてお話の後、船に分乗して島でお花見をする予定でしたが、島に上陸できないし、風も少しありましたので、中間貯蔵施設の計画地と、少しだけ咲いている桜とを船から見て、港の前の海峡で海藻を少し収穫し帰港しました。
後から聞くと一つの船だけスナメリを見たそうです、残念!!港の前で海藻のアカモクを皆で採りました。

その後、港でお弁当と、大きな鯛の差し入れ,取ったばかりのアカモクと、ワカメの楽しい昼食でした。

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原戸祥次郎



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