2023年11月16日

23年11月 秋の上関スケッチ&植物観察会

11月5日(日) 秋の上関スケッチ&植物観察会

晴 風少しあり


今日の講師はスケッチが浴野達広さん。植物観察会の講師が安渓貴子さん

安渓遊地さん。アシスタントが有賀瞳さんです。


10時30分、上関まるごと博物館に全員集合。

受付を済ませ、スケッチに出発。最初の予定では上盛山の山頂でスケッチ会をする予定でしたが、山頂付近は工事中で車の進入禁止と言う事で予定変更。上関大橋の長島側の橋のたもとにある砲台跡地の展望台でスケッチ会を開催しました。この砲台跡地は江戸末期に毛利藩が、外敵からの防衛の為、長島と室津に作られたものだそうです。

今日はパステル画。講師の浴野達宏さんが用意してくれた画用紙に、チョークのようなパステルで描きます。とても景色の良い所で、白浜の港や岩場、上関大橋、船、海、島、松の木など、みんなさっそく画伯の気分で静かにパステルを動かし、思い思いに描き始めます。私は絵を描くなど大の苦手ですが、(鑑賞するのは好きで、美術館も時々行くのですが)行きがかり上、初めてのパステル画に挑戦しました。


パステル画は、下書きもなく、チョークで直接絵を描いていくような感じです。強く線を引いたり、全体を軽く塗ったり、手でぼかしたり、消しゴムで消したりして絵を仕上げて行きます。最後にクリヤースプレイを吹き付けて仕上がりです。

時間が来たので、皆さんの絵を並べて品評会です。

パステル画は、様々な雰囲気の絵が描けるのですね。色鉛筆で描いたような絵、水彩の感じの絵、クレヨンのようなタッチ。

繊細な松や、紅葉の山、人物や海、様々な絵が並べられました。

お子さんは大きな絵を5枚も仕上げてくれました。本来、絵は上手下手でなく心のままに感じたままを、感じたように描いていくのが本来なのでしょう。

品評会はお互いの絵の褒め合いこ。絵の下手な私でさえも、自由で楽しいスケッチの会でした。

みんなの絵をクリヤースプレーで固定して、それぞれ持ち帰ります。

スケッチの後は、景色の良い展望台でお弁当。


さて午後は上盛山での植物観察会です。工事中の為、車は8合目くらいしか行けないので、広い所に車を停めて車道を歩いて下りながらの観察会です。

この紅葉の時期は植物観察会が楽しいです。葉は紅葉で分かりやすいし、食べられる実も実っているし。♬♬

クサギ、マツブサ、サルトリイバラ,ヤマノイモ、ノグルミ、オトコエシ,ヒヨドリバナ,イヌビワ、ヤマブドウ、テンナンショウ、ツワブキ、ヤマゴボウ、

イタドリ、ヤクシソウ、イヌホオズキ、シイノキ。

オナモミやセンダングサなどのひっつきむし名前なんだったけ。

ヤマノイモのむかごや、野イチゴ、ヤマブドウを食べたり、椎の実を見つけたり。

オナモミを割ると身が二つ入っていて一つは予備とか。

とがやがやと楽しい観察会でした。

少しの距離でしたがたくさんの草花が見つかりました。。。。。。。


原戸祥次郎




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2022年09月12日

22年9月11日 ナメクジウオ&生き物観察会参加者感想

2022910日と11日。ナメクジウオ調査及びいきもの観察会。

10日は天田島、11日は長島田ノ浦。

講師 佐藤正典さん、新井省吾さん


11日について。

参加者約23名。


午前10時よりマルゴト博物館にて、佐藤先生のスライドによる事前学習。

田ノ浦は、生物学的にも、地理的環境を考える上でも、重要な地点であることを学ぶ。


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車移動の海岸班と、ダイバーを含む船移動の海上班に別れて、現地へ。


まだまだ夏のような青い空と青い海。祝島やハナグリ島も鮮やかに見える。

ちょうど、ナメクジウオのような形をした白雲もすらりとたなびいている。

なんだか幸先良さそうな雰囲気。

海岸班は12時半過ぎに、田ノ浦へ到着。まずは木陰でランチタイム。

海上班の船はすでに到着し、二人のダイバーは、海底の湧水が湧き出る白砂層の一角で

ナメクジウオ生息調査のための砂を採集しているのが見える。

昼食後、さっそくいきもの観察へ。


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昨夜は中秋の名月。そのおかげでちょうど大潮の干潮時で、

砂干潟と磯干潟の両方の特性を併せ持つ、この珍しくも貴重なここ田ノ浦の生き物観察会には最高の状態が整う。


まず、ダイバーが届けてくれた砂袋を丁寧に開くと、

さすが佐藤先生。小さなしっぽを発見。掬い出すと第一号のナメクジウオ。

さらに何度かの選り分けののち、合計大小6個の個体が現れ、

そのたびに歓声が上がる。

「俺たちみんなここで元気に生きてるよ!」と、

佐藤先生や私たちに言ってるかのようで、最高嬉しかった。


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ナメクジウオ。ナメクジにあらず、魚でもない。

私たち脊椎動物の祖先のさらにその前の脊索動物。

目はない、背骨の代わりに脊索と呼ばれるものがある。

生物進化の過程を如実に見せてくれる。

またこれが生息できるということは環境的に見ても、

太古からの自然が連綿と続き、とても清らかな場所であるということ。

新井先生の長年の調査によれば、島に降った雨が地面に染み込み、

そのまま地下湧水となって、田ノ浦の入江の海底から海水と混じりながら

湧き出てくると場所ということだ。

なるほど、

田ノ浦の海水温はなんだかちょっと低いし、

一般的な海水の苦々しいしょっぱさはなくて、飲めるほどのマイルドな塩味。

(美味しい、と感じられる)

おそらくそういう場所は各地にあったはずだが、

護岸工事や、道路整備のために、山や陸からのつながりが失われ、

まずしい生命環境になってしまっている。


さて、参加したお子さんたちも嬉々として続々いきもの発見。


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初めて見るような、稚魚の群れ、貝、カニ、ゴカイ、イソギンチャク、ウニ、

それに海藻に偽装してる摩訶不思議な形態のウミウシ・・・。


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動いてる、動いてる。佐藤先生によるれぞれの生き物の習性を

楽しくわかりやすくしかも詳しく説明していただき、

生物多様性のホットスポットであるこの田ノ浦の重要性を再認識した。


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姿を見せてくれた生き物たちを元の海に返して、会を終了した。

「元気でね〜。またくるよ〜」



この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました。 (敬称略:五十音順)




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2022年04月03日

22年4月3日 お花見クルーズの参加者感想

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講師の安渓遊地さんの鼻笛音楽のオープニング、貴子さん(生物文化多様性研究所)の上関の多様な生き物たちを学ぶスライド学習ののち、二隻に分かれて、白浜漁港より上関町の長島一周お花見クルーズ、島の南側を西へ向かいます。

出港して間もなく、スナメリに出会いました。幸運です。
見渡せば島は多彩な山桜の花盛り。

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そして田ノ浦を目の前に見ながら当会スタッフによる現在の状況の説明。


その田ノ浦をあとに、西へ回り込んだあたりは、今回のお花見の圧巻!

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海上ではボラも勢いよく飛び跳ね、それらを狙って、上空では猛禽鳥類ミサゴが旋回していました。
遠くに光市方面を眺める静かなプライベートビーチに上陸し、昼食。

ヤマザクラ220403-8.jpg

暖かい陽ざしと、この時期まだ意外に冷たい海水にふれながら、満潮から干潮へと変化する海岸沿いの景色をも楽しむ春の一日となりました。


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