2025年06月30日

25年6月のカンムリウミスズメ調査報告11ー3

その後も浮遊物が多い海域では丹念に鳥を探したが、まったくヒットしなかった。

かなり沖合に進んだところで、遠くに着水している大型の鳥を見つける。

オオミズナギドリだった。


250628オオミズナギドリ1.jpg


周りには何羽か飛んでいる個体もいたが、無風なので、羽搏き飛翔をしてもすぐに近くに着水する。


250628オオミズナギドリ2.jpg


250628オオミズナギドリ3.jpg


距離があったのと、海面が白くコントラストがなくオートフォーカスが働きにくかったため、まともな写真は撮れなかったが、久しぶりにオオミズナギドリを見られたのはラッキーだった。


250628オオミズナギドリの排泄行動.jpg

(オオミズナギドリの排泄行動)


10数羽見かけたが、ダブルカウントもあるので、正確な数は不明。

沖合から北上を開始後しばらくしてTさんが右舷前方に鳥を見つける。

少し近づいたところで私は、その鳥がカンムリではなくウミスズメであることに気づく。


250628ウミスズメ繁殖羽個体1.jpg


飛ぶ可能性があるので、船長さんに伝えると、本当にカンムリじゃないの? と。

ウミスズメの繁殖羽個体で、白い飾り羽が出ていて紛らわしいが、カンムリではないと断言。


250628ウミスズメ繁殖羽個体2.jpg


これまでウミスズメにはすぐに飛ばれて、ゆっくり観察したり写真を撮ったりできないが、この個体はとてもフレンドリーで、かなり近づくことができた。ウミスズメがこの時期この海域にいること、しかも綺麗な繁殖羽個体が・・・という疑問は残るが、これまで7月にも記録があるので、良しとすることにした。

さらに北上を進め、八島を過ぎてしばらくしたところで、ゴミ海域を外れた奥の方にカンムリらしき2羽を見つけ、船を近づけてもらった。

間違いなくカンムリであったが、


250628最初に見つけたカンムリ2羽1.jpg


250628最初に見つけたカンムリ2羽2.jpg


観察中に船長さんがすぐ近くで別の2羽を見つけた。

すると最初に見つけた2羽のうち1羽がしきりに鳴き始める。


250628こちらを向いたカンムリ.jpg

(こちらを向いたカンムリ)


250628羽搏くカンムリ.jpg

(羽搏くカンムリ)


ひょっとすると呼び合っているのかも? 

船長さんは4羽でいたのを船が間を通って引き裂いてしまったのだろうかと言っていたが、次第に最初に見つけた2羽が後に見つけた2羽に近づいて行き、ついに合流した。


250628二組のカンムリが合流1.jpg


それからは4羽は歩調を合わせるように行動していた。


250628二組のカンムリが合流2.jpg


前回出合った4羽と構成が似ており、前回は家族群かどうか判断を保留していたが、今回の4羽が前回の4羽と同じグループであったとすると、かなり家族群である可能性は高まったと言える。


250628二組のカンムリが合流3.jpg


最後に白浜港内でアオサギの写真を撮って調査終了となる。


250628アオサギ.jpg




(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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2025年06月29日

25年6月のカンムリウミスズメ調査報告11ー2

その後、沖合でサメを見つけたが、シャッターチャンスを逃してしまう。

沖合の航路筋を八島方面から見慣れない船がやってくる。

その時は船籍も分からなかったが、かすかに読み取れる船名から鹿児島水産高校の漁業実習船「薩摩青雲丸」と判った。


250628漁業実習船「薩摩青雲丸」.jpg


ミサゴの巣がある島へ近づくと週末ということもあり、釣り人が磯に何人か見られた。

前回はまったく見られなかったアマツバメが10羽以上、島の上空を舞っており、


250628島の周りを飛び回るアマツバメ.jpg


ミサゴも1羽が定位置で警戒の声を発している。


250628警戒声を発するミサゴ.jpg


しばらくして別の1羽が戻ってきたので、つがいなのかも知れない。


250628ミサゴの排泄行動.jpg

(ミサゴの排泄行動)


250628巣の近くに戻ってきたミサゴと周囲を飛び回るアマツバメ.jpg


その後も見通しの良い海上を見回し進んだが、ウミネコが1羽見られただけ。

祝島へ入港前、一ヵ所波立った海域があり、


250628波立つ海域.jpg


船長さんに尋ねると、海底が少し高く尾根のようになった場所で、この日のように波の全くないような日には、そこの海流が目立つのだそうだ。

そのため、それを知らせるブイが設置されているのだと。


250628立つ海域を知らせるブイ.jpg


祝島に上陸すると、さすがに陸は暑い。

日陰で食事を摂っていると船長さんの知り合いの漁師さんがやって来て、近頃の漁の状況や漁具の仕様の話など始めた。

方言は別にして、魚の名前(地方名)や網の仕掛けなどは専門用語なのか、まったく何を話しているのかこちらには分からない。

でも二人は話が弾み、終わりが見えない。船長さんも暑さが堪えてきたのか、話を切り上げて船に乗り込み、調査再開となる。


宇和島方面へ進んでいると大きな船が長島沖に見える。

海保の新造船かと思ったが、船首にはハングル文字、船体には英語で「JEJU NATIONAL UNIVERSITY」と書かれており、韓国の船らしい。


250628韓国・済州大学の練習船「アラ号」.jpg


調べてみると韓国の済州大学の練習船「アラ号」と判る。

済州大学は広島大学と交流協定を結んでいるので、広島からの帰りだったのかもしれない。



(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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2025年06月28日

25年6月のカンムリウミスズメ調査報告11

6月28日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

今回もカンムリと出会えてよかったです。


天気:晴れ

調査時間:9:55から16:08まで

調査結果:カンムリウミスズメ 5(1+2+2)

     ウミスズメ 1  


前日に梅雨明けが発表され、朝から暑くなりそうな気配。


250628調査開始!.jpg


あまりに早い梅雨明けで船に日除けのシートが間に合わず、船長さんは「まだ竹も切ってきていない」と言っていた。

前回はカンカン照りではなかったので、何とかなったが、果たして今日は?

港を出る時、船の上をツバメが2羽飛び回っていた。

快晴とは言え、遠くは霞んでいる。

波はなく海は穏やかで、ほぼベタ凪と言っていい。

釣り船も何艘か見える。

今回も海面は白っぽく鳥は探しやすいが、海上の浮遊物はゴミばかり。


250628大きな浮遊物も.jpg


横島の西方で発泡スチロールの上にウミネコを見つける。


250628浮遊物の上で休むウミネコ.jpg


その時、GPSのスイッチを入れ忘れていたことに気づく。

まだ幾らも走っていなかったので、航跡記録に支障が出るほどではなくホッとする。

それから30分くらいしたところで、左舷遠方に怪しい黒点を見つけ、しばらく双眼鏡で追う。

カンムリのようなので船長さんに告げる。

Nさんはゴミでしょうと言うが、向きによっては白い部分も見えるので、そのまま船を寄せてもらう。

やはりカンムリで、何故か1羽だけでおり、近くに別の個体は見当たらない。


2506281羽でいたカンムリ1.jpg


2508281羽でいたカンムリ2.jpg


時折、水中を覗き込む動作を見せる。


250628水中を覗き込むカンムリ.jpg



(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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