2021年08月08日

8月のカンムリウミスズメ調査報告1

8月8日(日)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

台風の接近前に調査をと、目数を増やして頑張ったのですが、1羽も見つけることができませんでした。

概況を記します。


天気:晴れのち曇り

調査時間:8:40から14:35まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0



久しぶりに目が揃った調査。

夕方には台風9号が九州上陸かと言われているが、今のところ海は穏やかな気配。

波は少しあるが調査に支障はない程度。


近くを航行中の貨物船210808.jpg


7月にはカンムリがそれなりに見られた海域を航行するもまったく気配が感じられない。遠くをウミネコと思しきカモメ類が飛んでいたり、時々着水している個体は見られたが、いくら走ってもカンムリとは出会えない。せっかく修理に出していたカメラが戻ってきたのに、このまま使うことはないのだろうかと不安になる。

10時を過ぎたところでHさんが海上を飛ぶ小鳥を見つける。双眼鏡で確認するとツバメのようだった。2羽で飛んでいたが、渡りを開始したのだろうか。台風が近づいているというのに大丈夫なのか。位置関係からすれば四国方面へ向かうようだが、見失ったので飛んで行く方角については想像の域を出ない。確かに8月はカンムリの記録は余り芳しいものではないので、出会えば「僥倖」、「坊主」もやむなし。調査なのでゼロも大事な記録と分かっていても、厳しい暑さの中での調査に報いがないのはやりきれない。

八島で少し早めの昼食を摂る。いつもの待合所には冷房が効いていて天国のようだったが、カンムリが出ていないので、みんな弾まない。定期船の船長さんが、オリンピック番組ばかりのテレビ放送をぼやいていた。

上関界隈でも魚種によっては例年になく不良なものがあって、海の状況が変わってきていると話していた。アジ漁を専門にしていた漁師さんが他の魚種の漁に変えたという話もあった。

食後のお茶うけに、前日、浜田の道の駅で買い求めた「大風呂敷」という餅菓子を配る。参加者が少ないと聞いていたので、6個入りのものにしたのだが、蓋を開けてみると参加者は私を含めて7人、自分の賞味は諦め、みんなからの感想で満足することにした。小さなきな粉餅が3個入っていて、別添の梨蜜をかけて食べるというもので、別の道の駅でも販売されていたので、地元では銘菓なのだろう。

天気が崩れる前にということで、ゆっくりする間もなく、12時15分には八島港を出発し再び海上を見回る。やや内寄りに走り祝島手前から原発建設予定地辺りまで調査海域を拡げてみるも、当たりは出ない。

八島出港時は少し風が出てきて波もあったが、長島寄りに進み始めるとべた凪に近く、風も止まってムッとする。かろうじて曇ってきたので、何とか耐えられたが、風の当たらない船上はかなり厳しい。食後でもあったからかTさん以外のメンバーは時折微睡む姿が見受けられた。私は一応、最後まで集中を切らさず、探しきる決意だったので、何とか欠伸だけでこらえたが・・・。

天田島の近くでウミネコの写真を撮る。

天田島の北側の浜では家族連れが浜遊びに来ていた。


浜遊びを楽しむ家族連れ210808.jpg


小さなボートが見えたが、人数的には一度には無理がありそうだ。

移動手段についてはあまり深く考えず、修理を終えたカメラも1回はシャッターを切らねばと近くの岩礁の上で休むカワウを撮影する。


岩礁で休むカワウ210808.jpg


その後も地寄り、沖合、繰り返し双眼鏡で見ますが、とうとうカンムリには振られ、肩を落としての帰港となる。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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2021年07月20日

7月のカンムリウミスズメ調査報告3

7月20日(火)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

久しぶりのカンムリ調査、前日に13羽出たとのことで期待したのですが、2羽確認にとどまりました。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:9:34から14:45まで

調査結果:カンムリウミスズメ 2


天気は快晴、海は穏やかで、遠くまで見通しの効く好条件。船長は前日の傾向からカンムリは沖合だろうとの予測。確かに出港後から、海面に浮かんでいるウミネコやカワウが遠目に見られるが、カンムリらしき姿は確認できない。さすがに沖合に出ると航路筋を行き交う大型船の通行による波が時折あって、その時だけは船が大きく揺れる。潮止まりの海域の浮遊物も丹念に見るが、なかなかヒットしない。

かなり沖合へ進んだところで進路を東に変えてしばらくした時、「そこにいる」、「2羽」の声でカンムリに気づく。


カンムリウミスズメ210720.jpg


カンムリウミスズメ210720-2.jpg


あれだけ左右前方を双眼鏡を駆使して、見回していたのに気づかなかった。7月初めに撮影されたカンムリの画像を見て、この時期になると換羽が終わって非繁殖羽に変わった個体ばかりだろうと思っていたが、個体差なのか、この2羽、完ぺきな非繁殖羽とは言い切れない羽衣だった。

話がそれるが、いつも使っているカメラに不具合があって修理に出しているため、今回は不慣れなサブ機のみでの撮影となった。このサブ機は、これまでも何回か調査で使っていて、それなりに動きのある鳥の一瞬をうまく捉えた写真も撮れていたのだが、使い慣れればもっといい写真が撮れるのではと、事前にカメラの取説に目を通し、いろいろと設定を変えてチャレンジしてみた。

しかし今回は、それがあだとなって設定を変えて撮影したものは全滅に近い結果となった。やはり欲を出さず、いつも通りで行くべきだった。いくらかカメラの機能が分かったので、今後、別の場面では役立つかもしれないが、船も鳥も揺れており、シャッタースピードを考えて撮影しないとダメだと改めて痛感した次第である。シャッタースピードを上げると、どうしても絞りが絞り込めないので、ピントが浅くなる。2羽いるような時に、2羽ともジャスピンで撮るのは難しい。

今回、天気も良かったので絞り優先にして少し絞り込んで撮影してみたのだが、シャッタースピードが動きに負けてしまった。もう一点、オートフォーカスの設定も変えてみたことも敗因の一つになっている。徹底して動きのあるもの向きの設定に徹するべきだったということだろう。

その後も、前日のように1羽でいる個体やグループになっているものを念頭において探したが、まったく気配が感じられなかった。

昼食・休憩のため立ち寄った島では、アマツバメが5羽、島の周りを飛び回っていた。


膨らんだ喉のアマツバメ210720.jpg


近くの岩礁ではウミネコの小群が休息していたが、安全な距離と踏んでいたのか、船の航行をまったく気にする様子はなかった。

進んでも進んでも一向にカンムリは見つからない。近頃、「黙食」というのが推奨されているが、船上も「黙視」状態。雰囲気は悪いが、出ないものは仕方ない。最後にアマツバメの繁殖地を観察して早めに帰還する。翌日からの行事の準備があって船長も忙しいらしい。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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2021年07月19日

7月のカンムリウミスズメ調査報告2

7月19日(月)

カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。


調査時間 10時から16時まで

調査結果 カンムリウミスズメ13羽(1+1+1+1+2+7)


梅雨明けしたといいながら雨が続き久しぶりの調査。


210719-1.jpg


出航して1時間船長がいきなり「ここ、ここ」と指を指す方向を見ると船のすぐ横を泳いでいる。

船長曰く「衝突しそうになった!」

船長が逆光にならないようにいろいろな角度で撮影ができるようにカンムリを中心にぐるりと弧を描くように操縦。

プロの漁師の技であるが、カンムリは常に横顔か後ろ姿。

今日は大波ではないが小波でさざ波を少し大きくした程度であるがカンムリの顔は見え辛い。

1時間走らせ八島で昼休憩。午後は一段と日射しが強くなった。

すると船の左下後方に8時の位置にカンムリらしきものを確認。

船長に引き返してもらったがカンムリがすぐ飛び立った。

眺めているとすぐ近くに着水したので撮影。

さらに3分後1羽のカンムリ確認。今日はカンムリ1羽が多い。


210719-3.jpg


距離、方位でダブルカウントはないはずである。

5分後さらに1羽確認。人懐こいカンムリである。

落ち着いていて時々こちらの様子を窺ってくる。

正面に顔を向けてくれるのも珍しい。

まだ幼く世間の荒波の怖さを知らないのか?別れ際にこちらを向いてあいさつもしているのだ。

小波が落ち着きべた凪に変わった。

今まで1羽が4回となぜか1羽だったがやっと2羽にペアを確認。


210719-2.jpg


1羽だと不安であるが2羽だとなぜかホットする。2羽はいつも動きが一体。

1羽がもぐればもう1羽、向きを変えるのも一緒である。

さらに船を走らせていると前方に7つの黒い杭らしきものが並んでいる。

よく見ると7羽のカンムリがきちんと間隔をあけて横一列、まさにソーシャルデイスタンスである。

7羽の群れも久しぶりであった。

昨年のこの時期の11羽の群れ、さらにそれ以前の5羽の群れ。

よくわからないが、カンムリは5羽以上になると横一線になる習慣があるのか?

そんな事を考えながら、16時白浜港に帰った。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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