2025年09月30日

25年9月のカンムリウミスズメ調査報告18−2


宇和島を過ぎ、後ろからの波に変わった頃、船長さんがオオミズナギドリを見つける。


250929オオミズナギドリ.jpg


次から次と現れるが、動きが早くてカメラに上手く収められない。

その後も何羽か見られたので、10羽強のオオナギが近くの海域を飛び回っていたようだ。

その後は八島の西方を航行中、ウミネコを2羽見ただけ。

ハンドウ島に近づく前、大型の鳥が島から飛び出し平郡島方面へ去って行く。


250929飛び去るミサゴ.jpg


後追いで撮影した豆粒のような画像を確認するとミサゴだった。

島を周回したが、他の鳥は見られなかった。

船長さんから波が収まる気配がないので帰港すると伝えられた。

周囲を見回すと白波も立ち始めており、調査の切り上げに一同納得。

それからが結構きつかった。

波しぶきの写真は祝島へ向かう時に撮っていたので、カメラはバッグに入れ、顔を横に向けて耐え忍んだ。

帰港直前には青空になってきたので、カメラを取りだし、風景写真を撮影。


250927帰港時には青空が.jpg


白浜の港のテトラポットの上にはたくさんのウミネコが休んでいた。


250929テトラの上にウミネコの群.jpg


船が港に入ると一斉に飛び立つ。


250929船の接近に驚いて飛び立つウミネコ.jpg


遭遇率の低い9月に、たった1羽ではあるが、3回連続して見られたことを皆でたたえ合って下船。

今回もカンムリさんに感謝、感謝である。



(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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2025年09月29日

25年9月のカンムリウミスズメ調査報告18

9月29日(月)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

今回も1羽のカンムリと出会うことができました。

天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:40から12:52まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1



行く道、車が上関町に入る頃から雨が降り出し、どうなることやらと思っていたが、港に着く頃には雨は上がり、雨合羽を着ずに済みそうな天気になった。

そんな天気のせいか、まったく暑さは感じず、涼しいくらいだ。

曇り空で薄暗いものの、空気が澄んでいるからか、遠くの島々がくっきりと見える。


250929出港時は曇り空.jpg


船の修理も終わり、私は久しぶりに定位置の長椅子に座りスタンバイ。

船長さんは、船の修理代がどれだけ請求されるか心配だと言っていた。

横島を過ぎた辺りから少し波が出てきて船が揺れ始める。

そのうち波が激しくなってきて双眼鏡の使用もままならない。

時折、飛沫が掛かるが、前を向いていられないほどではない。

船長さんは沖合への航行は難しいと判断されたのか、西向きに長島に平行するように船を進め始めた。

遠くに四代の港を出た定期船いわいが見える。


250929四代から祝島へ向かう定期船いわい.jpg


天田島近くにやって来ると、陽が射し始め、海面が光る。


250929陽が射してきて光る海.jpg


やや波が穏やかになったので、祝島方面へ向かうも、正面からの波が次第に激しさを増し、何度も船はジャンプし腹を打つ。

こうなるともう鳥探しどころではない。


250929祝島方面へ向かうも波がきつくて断念.jpg


鼻繰島沖辺りまで進んだところで断念。

宇和島方向へ南下する。正面からの波が横からの波に変わっただけで、船は揺れ続ける。

そんな中、Tさんが左舷に鳥を見つける。

波間に見え隠れしている。


250929波間に見え隠れするカンムリ.jpg


カンムリだった。

またしても1羽でいる。


250929 1左向き.jpg


250929 2右向き.jpg


私も左右、注意深く見回していたが、いるのが分かってからでも、すぐ見失うような状況の中、よく見つけられたものだと感心する。

鳥も船も上下に揺れており、ましてや全長24cm程度の白黒の物体を見つけることができたのは幸運というほかない。


250929何とか撮影できたカンムリ.jpg


揺れる船の上から撮影を試みるが、なかなかファインダーの中に収めるのが難しい上に、私のカメラの性能上、タイムラグが大きいため、上手く撮れない。


250929バッチリ写真を撮る前に飛ばれる1.jpg


250929バッチリ写真を撮る前に飛ばれる2.jpg


「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」前に飛ばれてしまい、結局、バッチリ写真は撮れずじまい。

でも、こんな海況の中、カンムリに出会えた幸運を喜ぶべきだろう。



(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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2025年09月17日

25年9月のカンムリウミスズメ調査報告17−2

午後からの調査は、まず研究者のTさんを回収し、前回カンムリの見られた沖合を目指した。

祝島の港を出てすぐ、群で着水していたウミネコが船の接近に驚き、一斉に飛び立つ。


250916海面から飛び立つウミネコ.jpg


宇和島の手前辺りでは、前方をダイハツの自動車運搬船が横切る。


250916自動車運搬船が通り過ぎる.jpg


とりあえず話のネタにと撮影を試みる。

1時間くらい右、左と繰り返し双眼鏡で鳥を探したが、ウミネコを1羽見つけただけ。

そんな時、白と黒というか灰色をした鳥が何羽かまとまった状態でいるのが目に入った。

「鳥がいる! 11時の方向」と声を掛け、船を進めてもらう。


250916アカエリヒレアシシギの小群1.jpg


まとまった数でいたので、「ウミスズメ?」との声も聞かれたが、私は再度、双眼鏡で確認し、

「(アカエリ)ヒレアシシギのようです」と応じた。


250916アカエリヒレアシシギの小群2.jpg


7羽の群だった。

船長さんは、「初めて見た」と言っていたので、

「春に大群でいた赤い色をしたあの鳥ですよ。今は非繁殖羽で白っぽい色をしていますが・・・」と返すと、

「ああ、あのちょっと飛んでは、また近くに降りる鳥か〜」と。

今回も、ちょっと飛んでは前方に降りる行動が見られたので、印象深かったのだろう。

撮影した画像を見ると、嘴で海面から何かを摘まみ取っているように見えるが、餌生物が写り込んでいる画像は得られていない。


250916アカエリヒレアシシギの大きさ=近くのペットボトルと比較.jpg

(ペットボトルとの比較)


いずれにしても食べているのはプランクトンのようなものだろうから可視化できないのは仕方ない。

ほぼ同じ海域で、今度は船長さんが1羽でいる鳥を見つける。


2509161羽でいたカンムリ.jpg


逆光で種までは分からないが、シルエットからウミスズメ類であることは分かった。

船を順光側へ回してもらう。

前回、飛ばれているので、船長さんも注意深く操船している。

だんだんと光線の状態が良くなり、カンムリウミスズメであることが確認できた。

換羽を終えた非繁殖羽個体で、前回見つけた個体と同じ個体ではないかと思われたが、

前回はピンボケ写真が2枚しか撮れていないので、比較検討が難しく何とも言えない。


250916水中を覗き込むカンムリ.jpg

(水中を覗き込むカンムリウミスズメ)


この個体、短い冠羽が見られ、


250916短い冠羽があるカンムリ1.jpg


250916短い冠羽があるカンムリ2.jpg


この時期の遭遇率の低さを考えると貴重な写真データとなるはずだ。

そのカンムリにも最後は飛ばれ、その後も強い西日に耐えながらの鳥探し続けたが、

横島で岩場に止まっているミサゴや


250916岩の上で辺りを見張るミサゴ1.jpg


250916岩の上で辺りを見張るミサゴ2.jpg


磯にいるアオサギが見られただけで、ついに別のカンムリとの遭遇は叶わなかった。

出港前からカンムリとの出会いは時期的に厳しいと考えていただけに、アカエリヒレアシシギやカンムリウミスズメに出会えた幸運を素直に喜ぶべきだろう。




(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

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