2021年04月17日

4月のカンムリウミスズメ調査報告2

4月17日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

頑張って探したのですが、残念ながらカンムリウミスズメを見つけることはできませんでした。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:12:53から16:45まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0 ウミスズメやアビ類も確認できず。


白浜には集合時間の前に着いたが、雨が止みそうにない気配で出港できるのか不安になる。11時過ぎから早昼を摂る。いつものニコニコ亭の豪華弁当に、Yさん手製のタイのあらの澄まし汁までついて話も弾む。

恒例のお茶うけは、先日、八丈島航路の海鳥観察ツアーで土産が買えず、東京駅で間に合わせに買った「皇居外苑」というきんつば。4個入りのため、自分の分はない。知らずに買ったのだが、皇居参観記念みやげとのこと。もう少し考えて買えばよかったのだが、駅構内にはこれといったものがなく、一定のクオリティーがありそうだったので、買い求めることにしたのである。虎屋の羊羹があれば絶対買っていたであろうが、一旦駅を出て、大丸辺りを探さないと無理だ。今度はそうしよう。

Yさんの話では雨が上がると風が出てきて、その後、風向きが変わり一時的に海は凪ぐとのこと。1時まで待って、判断しようということになり、待機。そのうち雨は上がりそうな気配となってきたが、強風が吹き始める。本当に大丈夫なのだろうかと思ったが、長年の経験から言われていることだろうから、下手な天気予報より当てになる。そうこうしているうちに風も少し落ちてきた。雨合羽を着こんで1時前に船に乗り込む。

港を出てからすぐは飛沫を浴びたが、その後は後ろからの波だったので、濡れることはなかった。といっても結構波があり、船は横揺れし、双眼鏡を使える状態ではないので、目視観察に。


調査風景210417.jpg


港を出てすぐ、1羽のツバメが海上を飛んで行く。あとはウミネコと思しきカモメ類が時折飛ぶだけで、海鳥の気配は全くない。遠くの岩場にウ類が何羽か休んでいるのが見えるが、種類までは分からない。

しばらく西進した後、沖合を目指したが、今度は縦揺れが激しくなる。宇和島手前で進路を東寄りに変えたものの、正面からの波に阻まれ、南下を余儀なくされる。天田島辺りまで南下すると、やっと穏やかになり、しばらく湾内で過ごす。

Tさんがスナビキソウの生息を確認するため上陸したが、ハマダイコンの群落は見られただけで、スナビキソウはなかったようだ。ハシブトガラスが浜でゴミ漁りをしていたが、船が近づくとハマダイコンの陰に隠れる。それが何とも可愛い。近くの岩場にウ類が見られ、ヒメウもいる。ウミアイサらしいカモ類も見られたようだが、私は見落とした。

その後、船は沖合へ。だいぶ波も緩やかになり、かなり沖合まで進めた。東へ進路を変えたが、先ほどまでの波が噓のようで、双眼鏡も使えるくらいに収まっている。さすが漁師さんの経験による読みは確かだ。かなり遠くまで見渡せるようになったが、一向に海鳥の気配はない。

突き出た岩場の上でミサゴがカラスとバトルを繰り返していた。近くに巣があり、防衛行動と思われる。私たちの船も近づいてきたので、気がきではないのか、鳴き声を上げ、周囲を飛び回る。そのうち番(番)相手と思われるもう一羽も加わり、警戒行動が忙しくなる。私たちも早々に引き上げ、沖へ移動。

前方の岩礁にヒメウの群れが休んでいるのが見えたので、そちらの観察に向かう。6〜7羽は確認できたが、裏側にもいたようで、10羽内外の群れだった。目の周りの裸出部(羽毛の生えていない部分)が赤みを帯び、腿の辺りの白い羽毛も目立つ繁殖羽に変わり始めた個体も交じっている。頭から上面が光線がよいと緑色の光沢になってとてもきれいに見える。


顔の裸出部が赤くなり始めているヒメウ210417.jpg


ヒメウの群れの中にいたカワウが一早く飛び立つと、ヒメウも三々五々飛び立って、岩場には一羽もいなくなった。岩場から飛び立つと一度水面に降りて助走してから飛び上がる。飛び立ちで一気に高度がかせげないのだろうか。見た目はカワウより体は軽そうなのに。ヒメウは警戒心が緩いのか、それとも岩場にこだわりがあるのか、カワウのようにすぐに遠くへは行かず、周囲を飛び回ってくれるので、飛翔写真も撮れた。


助走がいるウ類の飛び立ち210417.jpg


私は鳥好きなので、ヒメウが観察できて満足だが、カンムリ調査が本命であり、本分を忘れるわけにはいかない。ほとんど海は凪いできたので、左右、前方を繰り返し、集中を切らさず丁寧に見当たる。どう頑張っても、出ない日は出ないものだ。

朝、電車に乗る前、着てきた雨合羽を片付けている時にHさんに奄美大島ツアーの土産に買った黒糖焼酎を落として割った。さらに船上では、タバコを取り出すとき最後の1本を水切りの中に落としたり、防水のウエストバッグのチャックにポリ袋を食わしてしまい破損させてしまったり、今日は本当についてない。Hさんから疲れが溜まっているんじゃないのと言われてしまったが、まだまだ鳥見のベストシーズンは続くので、ここでブレーキするわけにはいかない。次は、子連れのカンムリを見つけてリベンジだ!



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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2021年04月11日

4月のカンムリウミスズメ調査報告1

4月11日(日)

天気 晴・朝の間 北東の風強し。 

カンムリウミスズメ は見ることが出来ませんでした。

出現した鳥

ハヤブサ・ツバメ・ミサゴ・ヒメウ

マガン?・イソヒヨドリ

カモメ類・カワラヒワ・クロサギ


ヒメウ200411.jpg

   20年4月11日撮影のヒメウ


 広島8時出発,玖珂インターまで高速を使い、玖珂から大畠に出て柳井港へ。柳井港でMさんに送る物を平郡航路に預けると9時過ぎ。

 海が好きなので、柳井港の釣り場をあちこち丁寧に調査していると930分を過ぎてしまった、大変大変集合時間に間に合わないと、一路白浜港へ。

 10時上関白浜着。集合時間にピタリ間に合いました。すぐに出港。

 風が強い予報だったので出港できるか、港に着くまで心配していましたが、思ったほどの事はなく、出港すぐは確かに波しぶきが掛かりましたが、横島を過ぎる辺りから波しぶきも少なくなりました。

でも一度だけ波を横切った時に波がどっと船首から流れ込んできました。

 海上は割と穏やかですが、鳥も静かです、あまり居ません。

 船は途中、島へ立ち寄りました。ミサゴの営巣途中らしい姿が見えます。

2年ほど前までミサゴが営巣していましたが、昨年は営巣せず、今年は別の木に営巣するようです。

 成果なく、昼休憩に祝島へ上陸。

祝島の防波堤に行くと、クレーンの上に居たイソヒヨドリが私に喧嘩を売ってきます。

生意気な奴だ焼き鳥にするぞ!たぶん巣があるのでしょう。キビタキなら擬傷で誘うのですが、イソヒヨドリは気が強いですね。

 祝島から鼻繰島方向へ渡ろうとして中々踏ん切りのつかない、ヒヨドリの50羽ほどの群れが居ました。

 ハマダイコンがたくさん咲いています。

 13時過ぎ、広い海原にカモメの10羽、20羽の小さな集団があちこちにあり200+浮かんでいました(遠い為同定が出来ません)。

しかし他の大した収穫もなく,白浜港へ帰港しました。

                     記録 H



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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2021年03月25日

3月のカンムリウミスズメ調査報告2

3月25日(木)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

何とか、カンムリウミスズメを1羽見つけることができ、ホッとしています。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:35から14:57まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1


前回の調査でカンムリを見つけることができなかったので今日は何が何でも見つけてやろうと意気込んで調査に臨む。といっても前日の夕方に萩の見島から帰ったばかりで、体の方は相当まいっているはず。気合だけで、やれるものでもないが、集中、集中。

調査の前に島のコウモリ調査のために設置したソングメーターを回収することになり、私も上陸した。回収作業後、他のメンバーと洞窟内に入る。奥へ進むと天井にぶら下がっている個体を発見。コウモリは前回入った時のものより大きく感じた。「豚鼻」をしているので、キクガシラコウモリのようだ。飛んで出るものもいてカウントに手間取ったが、結局10頭いたようだ。前回、洞窟内で見られたシマヘビはいなかったが、何とかコウモリの写真も撮れ、私の役目は果たせた。


洞窟内のコウモリ210325.jpg


前回ほどではないが、海上は穏やかなので見通しもきき、見落としもなさそうだ。しかし、探せど探せど鳥らしきものは見当たらない。時間ばかりが過ぎて行く。そんな中、右舷前方に鳥の群れを見つける。大きさからカモメ類とカモ類であることは遠目にも明らか。カモメ類はウミネコのようだが、カモ類はウミアイサと分かる。ウミアイサはオスが2羽、メスが2羽いる。緑色をしたのがオスで、赤みのある方がメス。船が近づくとやはり飛んでしまった。天気がよければ綺麗な色合いで写るのだが仕方ない。

昼前頃から日差しも出てきたが、カンムリはおろか、ウミスズメもアビ類も気配すらないまま、祝島に入港。テトラポットの上で仲睦まじいウミネコを見つけたので、交尾行動を期待して、しばらく観察を続けたが、期待は裏切られた。岸辺ではハクセキレイが採食行動をしていた。

前日、萩でお茶うけ用に買っておいた「夏みかんケーキ」を食後に配る。これが結構、美味しかった。早めに午後からの調査に出発。沖の岩礁にウがたくさん休んでおり、撮影した画像で確認するとウミウのようである。この時期、同所的にカワウやヒメウもいるので、識別に苦労する。

しばらく進んでいると左舷前方に小さな黒っぽい鳥影を見つけたので、船を寄せてもらう。鳥はカンムリだったが、盛んに鳴くので、近くにもう1羽いるのではと、他のメンバーが探すも、結局はその1羽だけであった。この時期に1羽でいるということは、今季は繁殖しない個体なのか、それとも相方が抱卵中なのか、謎は深まるばかりだが、近くの海域で繁殖地が見つかっていない以上、何とも言えない。


飛び去るカンムリウミスズメ210325.jpg


しばらく進んだ後、遠くの岩場にウの群れがおり、双眼鏡で見る限りでは、何羽かがヒメウのようなので、船を近づけてもらう。相当距離があるのに、警戒するのか次々に飛び立ち、周囲を旋回し、いなくなってしまった。撮影した画像を確認すると、その岩場にヒメウは20羽くらいいたようだ。この鳥も珍しい鳥の部類なので、見られると嬉しい。

遠くの八島を望むとヤマザクラが満開で、鳥は出なくても、それはそれで自然を満喫できるのは喜ばしいことだ。遠くの海上に白っぽいカモメ類の群れが浮かんでいるのが目に入る。そのうち船の前方を横切ったので撮影し、種を確認するとユリカモメだった。港湾や河川で見られる鳥で、海上で出会うとは思わなかった。頭が黒くなりかけた個体も交じっている。船上でセグロカモメと思って撮影した画像を確認すると、カモメ(種名)であったり、帰宅後、撮影したカモメ類の画像を確認しているとミツユビカモメが写っていたりと、この日は、カモメ類のオンパレードだった。因みにミツユビカモメは西日本には少ないので、私は初めての観察で、おかげでライフリストが1種増えた。


八島のヤマザクラ210325.jpg


最後の最後まで集中を切らさず、カンムリやウミスズメ、アビ類を探したが2度目の幸運はやってこなかった。こんな日だからこそ、1羽でもカンムリを見つけることができたことを、ありがたいと思わずにいられない。白浜港に帰港すると、イソヒヨドリが綺麗な声で囀っていた。オスが1羽、近くに飛んで来たので撮影する。綺麗な鳥の姿を見ると、不思議と一日の疲れも癒される。これまた、ありがたいことだ。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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