9月16日(火)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
今回も1羽のカンムリと出会うことができました。
天気:晴れ
調査時間:9:47から15:53まで
調査結果:カンムリウミスズメ 1
調査船の修理が長引いているらしく、今回も「パラソル船」での調査。
この日の海上はとても靄っていて、四国や九州はもとより、ちょっと離れた島ですら霞んでいる状態。
波は静かで、ほぼベタ凪。
海面は白っぽく、鳥がいればすぐ分かるコンディションだが、何もないと辺りが真っ白で距離感が掴めない。
港を出て程なくしたころ、遠くに黒っぽいものが何度も見え隠れする。
船の波ではなさそう、どうもスナメリのようだが、船の進行方向とは逆の方向へ移動して行ったため、それ以上のことは分からない。
横島の沖で船長さんの息子さんが友人と釣りを楽しんでいたので、挨拶をして沖へ進む。
カラスバトの調査をしている島へ着くまでの約1時間、海上には浮遊物が全く見られず、鳥の陰すらない状態が続いた。
上陸地点に船が近づくと、磯からアオサギが1羽、あわてて飛び立つ。
私たちは調査機器のデータ回収と電池交換などの作業が済むまで、周辺の海域を周回し、時間を潰すことに。
隣の島では、ミサゴが飛び出したが、
前回同様、後追い写真を撮るのがやっとだった。
研究者のTさんが上陸した島の裏側を回っているとクロサギが1羽飛び出し、奥の方へ飛んで行く。
後で画像を確認すると、以前見た喉の白い個体であることが分かった。
ミサゴも見られたが、警戒して尾根の向こう側へ姿を消す。
研究者のTさんが調査地から降りてくるのを待っていると、右手の樹林から黒っぽい鳥が飛び出し、また林の中に消えた。
カラスではなかったので、カラスバトだったのだろう。
研究者のTさんを回収し、次の調査地に向かう。
その間、浮遊物が漂う海域が出現したので、双眼鏡を駆使し鳥影を探したが、ゴミばかりで、努力は報われなかった。
もう一つの調査地に研究者のTさんを降ろし、祝島方面へ向かう間でも、広範囲に浮遊物が見られたが、ここでも当たりは出なかった。
祝島への入港時、いつものように防波堤で休んでいる鳥の撮影を試みたところ、
今回はアオサギ、カワウ、ウミネコの3種揃踏みの写真が撮れた。
ウミネコの放熱行動の写真も上手く撮ることができた。
食後、海岸周りを散策。鳥はカワウとトビしか見られなかったものの、
美しい礫浜の風景写真をものにすることができた。
(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

