島を周回中、着水していたウミネコを撮影したが、後で確認すると小あじのような魚を咥えていた。
暑そうに口を開けている姿も撮影できた。
叶島を訪れるまで、今回も鳥の話題なしに終わるのかと思っていたが、Tさんのお陰で、何とかネタができてホッとする。
祝島に入港時、防波堤にいつもは沢山いるウミネコが僅かで、「ウミネコもお盆休みで帰省したのかね〜」との声も聞かれた。
昼食を済ませて、Sさんが持参されたデザートを食べていると、船長さんが「みんなゆっくりしていていいよ」と。
食事もされていないようで、しきりに電話連絡をとっておられた。
船のエンジントラブルで、停船後、エンジンが起動しないらしい。
「先日も不調だったので、部品交換をしてもらったばかりなのに、別の場所にも問題があったようだ」と。
やっと連絡が取れて、船長さんの従弟のTくんが救援に来てくれることになった。
ちょっと時間ができたので、防波堤のウミネコやアオサギの写真撮影に出かける。
口から放熱しているウミネコや
羽毛の手入れ中に頭を掻くアオサギの写真を撮った。
救援船が到着し、我々は救援船に乗り込み、軽くなった調査船を牽引して白浜港へ向かう。
白浜港に入港直前、遠くに貨物船が見えていたが、素人目には楽々横切れそうに思えたが、Tくんは貨物船が通過するまで低速で待っていた。
海上での操船ルールは知らないが、安全運航に心がけていることはよく分かった。
そう言えば、この日、船長さんも祝島に入港する直前、かなり遠くの貨物船の航行を待って船を進めていた。
かつて萩の見島航路の定期船に乗っていた折、強引に船の前を横切る小型船に出くわしたことがあるが、その船は悪評高い船なんだと定期船の船員さんから聞かされたのを思い出した。
というわけで、調査は切り上げとなったが、良い経験をさせてもらった。
(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

