その後も浮遊物が多い海域では丹念に鳥を探したが、まったくヒットしなかった。
かなり沖合に進んだところで、遠くに着水している大型の鳥を見つける。
オオミズナギドリだった。
周りには何羽か飛んでいる個体もいたが、無風なので、羽搏き飛翔をしてもすぐに近くに着水する。
距離があったのと、海面が白くコントラストがなくオートフォーカスが働きにくかったため、まともな写真は撮れなかったが、久しぶりにオオミズナギドリを見られたのはラッキーだった。
(オオミズナギドリの排泄行動)
10数羽見かけたが、ダブルカウントもあるので、正確な数は不明。
沖合から北上を開始後しばらくしてTさんが右舷前方に鳥を見つける。
少し近づいたところで私は、その鳥がカンムリではなくウミスズメであることに気づく。
飛ぶ可能性があるので、船長さんに伝えると、本当にカンムリじゃないの? と。
ウミスズメの繁殖羽個体で、白い飾り羽が出ていて紛らわしいが、カンムリではないと断言。
これまでウミスズメにはすぐに飛ばれて、ゆっくり観察したり写真を撮ったりできないが、この個体はとてもフレンドリーで、かなり近づくことができた。ウミスズメがこの時期この海域にいること、しかも綺麗な繁殖羽個体が・・・という疑問は残るが、これまで7月にも記録があるので、良しとすることにした。
さらに北上を進め、八島を過ぎてしばらくしたところで、ゴミ海域を外れた奥の方にカンムリらしき2羽を見つけ、船を近づけてもらった。
間違いなくカンムリであったが、
観察中に船長さんがすぐ近くで別の2羽を見つけた。
すると最初に見つけた2羽のうち1羽がしきりに鳴き始める。
(こちらを向いたカンムリ)
(羽搏くカンムリ)
ひょっとすると呼び合っているのかも?
船長さんは4羽でいたのを船が間を通って引き裂いてしまったのだろうかと言っていたが、次第に最初に見つけた2羽が後に見つけた2羽に近づいて行き、ついに合流した。
それからは4羽は歩調を合わせるように行動していた。
前回出合った4羽と構成が似ており、前回は家族群かどうか判断を保留していたが、今回の4羽が前回の4羽と同じグループであったとすると、かなり家族群である可能性は高まったと言える。
最後に白浜港内でアオサギの写真を撮って調査終了となる。
(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

