その後、沖合でサメを見つけたが、シャッターチャンスを逃してしまう。
沖合の航路筋を八島方面から見慣れない船がやってくる。
その時は船籍も分からなかったが、かすかに読み取れる船名から鹿児島水産高校の漁業実習船「薩摩青雲丸」と判った。
ミサゴの巣がある島へ近づくと週末ということもあり、釣り人が磯に何人か見られた。
前回はまったく見られなかったアマツバメが10羽以上、島の上空を舞っており、
ミサゴも1羽が定位置で警戒の声を発している。
しばらくして別の1羽が戻ってきたので、つがいなのかも知れない。
(ミサゴの排泄行動)
その後も見通しの良い海上を見回し進んだが、ウミネコが1羽見られただけ。
祝島へ入港前、一ヵ所波立った海域があり、
船長さんに尋ねると、海底が少し高く尾根のようになった場所で、この日のように波の全くないような日には、そこの海流が目立つのだそうだ。
そのため、それを知らせるブイが設置されているのだと。
祝島に上陸すると、さすがに陸は暑い。
日陰で食事を摂っていると船長さんの知り合いの漁師さんがやって来て、近頃の漁の状況や漁具の仕様の話など始めた。
方言は別にして、魚の名前(地方名)や網の仕掛けなどは専門用語なのか、まったく何を話しているのかこちらには分からない。
でも二人は話が弾み、終わりが見えない。船長さんも暑さが堪えてきたのか、話を切り上げて船に乗り込み、調査再開となる。
宇和島方面へ進んでいると大きな船が長島沖に見える。
海保の新造船かと思ったが、船首にはハングル文字、船体には英語で「JEJU NATIONAL UNIVERSITY」と書かれており、韓国の船らしい。
調べてみると韓国の済州大学の練習船「アラ号」と判る。
済州大学は広島大学と交流協定を結んでいるので、広島からの帰りだったのかもしれない。
(この調査は、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。

