12月20日(金)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
佳い一年の締めくくりになるようにと願ったのですが、願い叶わずでした。
佳い一年の締めくくりになるようにと願ったのですが、願い叶わずでした。
天気:曇りのち晴れ(薄曇り)
調査時間:10:05から14:50まで
調査結果:カンムリウミスズメ 0
このところ時化の日が続いていたが、この日はピンポイントで海況が良いとのことで、調査が平日実施となる。天気が回復したのは良いが、放射冷却で霜が降りた、とても寒い朝だった。
防寒対策はしてきたものの、やはり冬の調査は身に染みる。
船長さんたちの定置網作業の関係で出港は10時。いつもより出発が遅かったからか、港を出る時に八島行きの定期船とすれ違った。波は穏やかで海面も白っぽく、鳥探しの条件はそろっている。
遠くに見えるホウジロ島が「浮島」となっていたので撮影しておく。
船長さんがハマチのナブラが立っていると言っていたが、私は確認できなかった。しかし注意して海上を見渡したお陰で、スナメリを見つけることができた。
反対方向を見ると鳥の群も見つかる。既に船長さんも気づいていたようで、船を進めている。
ウミネコがハマチのナブラについていて50羽前後いたようだ。
そのうちその騒ぎも収まり、船は再び宇和島を目指して進む。四国方面もよく見え、佐田岬半島の端っこの方は「浮島」となっている。
波もほとんどない状態が続く。
Tさんが遠くを指さしたので、双眼鏡で確認すると、祝島の辺りに黒い「お団子」が見える。ヒヨドリの群のようだ。
海面すれすれを飛び始めたのかすぐに見失う。この時期になってもまだ渡りをしているのだろうか。研究者のTさんも「今年の渡りは遅れているんですかね〜」と。
遠くに見える姫島にも「浮島現象」が現れていたので、この時期らしい風景としてくどいようだが撮影しておく。
自衛隊の艦艇らしきものも見えたが、陽炎のような状態だったので、少し近づいてから撮影を試みる。それでも艦艇名や船体番号が確認できるような写真は撮れなかった。薄っすらと読み取れる番号を頼りに調べたところ、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」型2番艦の「しもきた」と分かる。
(この調査は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。