2021年11月04日

11月のカンムリウミスズメ調査報告1

11月4日(木)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

波風と闘いながら頑張ったのですが、カンムリを見つけることはできませんでした。個人的にはなかなか「長いトンネル」から抜けられません。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:9:30から13:45まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0



出港後、上関大橋の本格的な修復工事が始まったとのことなので、橋の写真を撮る。


修復工事が始まった上関大橋211104.jpg


いつまでも長島と平行に進むので、いつものコースとの違いに「ん?」とは思ったが、その時はそれ以上、深くは考えなかった。確かに前2回の調査時とは波の向きが逆の西寄りではあったが、荒れているというほどではなかった。

天田島東岸は島が風を遮っているので、とても穏やかで、上空をトビが何羽か舞っていた。ミサゴも後から加わったが、距離があったので撮影はパス。

島陰を抜けると一変し、白波の立つ、荒れ海に。カメラはバッグにしまい、双眼鏡もライフジャケットの内側へ、船は大きく揺れ、目視観察もままならない。それでも何とか船長の操船で沖合までやってくる。

遠く、豊後水道を望むと、白波が立ち、「沖つ白波立つたやま」といった風情。カメラを取り出すのも憚られたが、証拠写真にと沖合を撮影する。広角で撮影したため、荒れ具合が分からない写真とはなったが、相当なものだった。

その後は、波に向かったり、避けたりとジグザグに内寄りに進み、カンムリを探す。この間、何度も飛沫を浴び続けたが、太陽光線の向きが良かったのか、飛沫に虹がかかり、苦行の中でも何かしらいいこともある。飛沫がひどく顔を正面に向けられないので、鳥探しも右舷のみに集中。

たとえ鳥が見つかったとしても観察どころではなかっただろう。平郡島・八島間海域まで来ると、さっきまでの波風が嘘のように、海は穏やかになり、観察道具も撮影機材も取り出せる状況となった。霞んではいたが遠くに佐田岬半島の風車が望め、これまで気づくかなかった橋らしきものも見えたので撮影。後で調べると新長浜大橋と分かる。


新長浜大橋?(伊予長浜)211104.jpg


双眼鏡を駆使し、カンムリを探すが、かなり遠くまで見渡せるものの、ヒットせず。例年になく、島々の紅葉が美しい。今年は残暑が長く続いた後、急に冷え込んだからかもしれない。

八島の紅葉を何枚か撮影し、風の当たらな場所に停泊して昼食休憩。前日、鳥探しに行った秋穂で買い求めた「秋穂饅頭」を食後に配る。


八島の紅葉211104.jpg


同じ上関の海なのに、西と東で、これほど海況が違うことに驚かされたが、船長も予想以上に荒れたことで、船の操縦には相当神経を使ったようだった。

船長の漁の話から新たに分かったことがある。漁場に漁船が並んでいるのをよく見るが、船の位置はくじ引きなんだそうだ。中心から遠くなるほど水揚げは少なくなり、くじ番によっては別の漁場へ移った方がいいこともあると。魚種によっては回遊するので船の位置に左右されないこともあるのだとも。

食後すぐ、午後の調査を開始。しばらく東寄りに船を進めた後、反転し西方へ向かうが、先ほどまでは穏やかだった海が波立っている。

八島の北端(与崎)を過ぎると、一層激しさが増してきた。横波を舵取りでうまく避けながらながら北上したところで、船長から今帰らないと大変なことになると調査中止の判断が下る。クーラーボックスの上に座っていた私も船底に場所替えするようにと。急な話だったので前のTさんの椅子とクーラーボックスとの間は僅かな隙間しかない。渡された小型の折りたたみ椅子に腰かけたが自分のバッグも足元にあって、窮屈この上ない。

フードがあれば被るようにとの指示もあったので、雨合羽のフードを帽子の上から被る。それからの10〜15分は、船は大揺れ、飛沫を頭から何回浴びたか分からない。椅子に座ってはいたが、ほぼ中腰状態で耐えた。

やっと白浜の家並が見え始めた頃、何とか人心地着く。強い向かい風の中をカラスが2羽、船を追い越し、白浜方面へ飛んで行く。そのスピードと力強さに、鳥って本当にすごいと思った。濡れネズミにはなったが、船長の適確な判断で無事帰港できたことに、改めて感謝である。



(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、

 パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金

 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



調査終了後、前回約束した鼻繰島で撮影したハヤブサの写真を額装したものと、これまでの調査時に撮影した軍用艦船の画像データを船長に渡しました。ハヤブサの写真は上関大橋の下にある「おふくろ」というお食事処に飾ってくれるそうです。


posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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