2021年07月07日

田ノ浦座り込み報告 5日目

7月7日(水曜日)

ボーリング調査監視行動

今日からいよいよ知事が海面占用許可を認可した正式の準備作業の始まりだ。
とは言えボーリング調査地点を確定しないことには作業に入れないので中身はこれまでと全く代わらない。


20210707_144528.jpg


10:00から中電の船3隻と祝島の船9隻が対峙し、説得船が祝島船団の間を廻り歩く。
今日は対岸の鼻繰島と祝島の間の水平線に国東半島が見える。

12:30頃が干潮なので前回の続きで西側潮間帯にカサシャミセン調査に出かける。
途中の潮だまりでヒザラガイの集合住宅に出会う。

昨日より西側のタイドプールで1個体、別のタイドプールで1個の石に4個体付着しているのを確認出来た!


カサシャミセン210707.jpg


しかし昨年5個体が付着しているのが見つかったタイドプールは岩が減ってしまい、確認出来なかった。移動が苦手な彼らは一体何処に行ってしまったのだろう?

手持ち弁当を食べて浜に座っていると田ノ浦の入り江が残っているのが奇跡のような気がする。

2011/2月、田ノ浦は10数隻の大型台船に囲まれ、ガリバーに取り付く小人のように祝島の漁船が行く手を阻んでいた
祝島のおばちゃんたちと私たち併せて130人は600人のガードマンに囲まれて座り込みをしていた。
彼らは私たち反対派を近寄らせないために浜の両側に立ち入り禁止のフェンスを張り巡らせようとしていた。
陸側から海に向けて1本、また1本と打ち込んで行く。
杭を打たせまいと駆け寄るが、屈強なガードマンがスクラムを組み割り込めない。
何とか彼らの弱味である足元をかいくぐり杭の廻りに集まる。

波打ち際の最後の1本を打とうととび職のお兄さんがハンマーを振り上げた。
最後の1本を打たせてはならない!
私は思わず杭の上に手をかざし叫んだ。
「あんたもプロのとびならプロの漁師さんの気持ちがわかるやろ‼️
堪えていた悔しさに思わず涙がこぼれ落ちた。
するとどうだろう。
「俺だって嫌なんだよう‼️」
とびの兄ちゃんがポロポロ大粒の涙をこぼしながら手を下ろしたのである。

聞けば現場に着くまで仕事の内容は知らされず5日間の契約だが仕事が終わり次第帰って良いと雇われたそうだ。
そんな彼らに座り込んでいる祝島のおばちゃんたちは語りかけていた。
「私はこの海で3人の娘を大学まで行かせたんよ。
娘たちが『お母さん、私たちを育ててくれた海を守ってね』と言うんよ」
彼らはおばちゃんたちに自分の母親の面影を見たのではないか?

中電の社員はそうしたやり取りを石垣のうえから冷徹に見下ろしている。
札束ひとつで人の心をあやつり争わせる-そんな企業体質に心から憤りを覚えた。
そして1か月後、フクシマが起きたのだ。

思い出から覚めると陽は廻り、もう14:30だ。
今日はカサシャミセンにかまけてあまり良い写真がないのでせめてオニユリの鮮やかな姿をお土産にしょう。


20210707_144417.jpg



posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 会からのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

最近のコメント
タグクラウド