2021年05月08日

5月のカンムリウミスズメ調査報告1

5月8日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

何とかカンムリウミスズメを2羽見つけることができました。

概況を記します。


天気:曇り

調査時間:11:12から15:25まで

調査結果:カンムリウミスズメ 2  アビ類(シロエリオオハム) 3


4月17日の調査以来、沖縄ヤンバルの固有種観察ツアーへの参加や萩の見島での渡りの鳥の観察など、私的な都合で勝手をさせてもらっていたので、前回誓ったように親子連れのカンムリを見つけようと意気込んで船に乗り込む。天気は良くないものの、波は穏やかで曇っているせいか海面が白っぽくなっていてカンムリ探しにはうってつけの条件である。

しばらく進んだ頃、左舷前方に黒っぽい点にしか見えないが、海鳥らしきものが、しかも3羽、すぐに船長さんに知らせ、船を寄せてもらう。10倍の双眼鏡をもってしても点にしか見えないくらいだから、なかなか近づくことができない。カンムリの親子連れを期待したが、船が近づくにつれ、カンムリよりずいぶん大きな鳥であることが分かった。やっとアビ類だと分かり、遠目に写真を撮る。アビ類はなかなか近寄せてくれないので、早めに証拠写真を撮っておかないと後の祭りということが往々にしてあるからだ。今回は思ったより近くまで寄ることができ、シロエリオオハムであること、3羽のうち2羽は夏羽に変わり始めており、1羽は冬羽のままであることが確認できた。夏羽と冬羽が比較できる写真を撮ろうと頑張ったが、そのうち警戒したのか潜りだし、それぞれが別行動をとるようになったころ、貨物船が直進してきて、観察を諦める。

その後、大きな潮目もあったので、注意深く探したが、時折、ウミネコが飛んだり、着水している個体を見つけたりしたのみで、カンムリは見つからない。時期的にはアカエリヒレアシシギの群れも期待できるので、かなり遠くまで双眼鏡を駆使し見回した。沖合へ船を進めると、結構、波がある。鳥が波間に消えることを想定して、ゆっくり双眼鏡を移動させるよう心掛けた。

午後1時を回った頃、舳先にいた映像カメラマンの方が小さな鳥が低く飛んで行くのを見たと言う。私はまったく気づかなかった。双眼鏡を使っていると、どうしても視界が狭くなり、右を見ていれば左が、左を見ていれば右がと、見落としが増え、舳先で目視観察している人にはかなわない。おそらくカンムリだろうから、近くに着水していることを願って、懸命に探し続けたところ、しばらく走った後、右舷前方に1羽で浮かんでいるカンムリを見つける。波で船が揺れ、ファインダーの中にカンムリを捉えることができない。やっと入ったかと思うと波間に消え、ここぞとシャッターを切ってもタイムラグで写っているのは海面のみ。


波間に見え隠れするカンムリウミスズメ210508.jpg


この個体は、飛んで逃げようとするのだが、すぐ近くに着水する。既に換羽が始まっていて、うまく飛べないのかもしれない。そんな飛翔を何度か見せたので、深追いはせず、その場を離れる。


飛び去るカンムリウミスズメ210508.jpg


カメラマンの方が見た個体は飛んで行ったということなので、この飛べない個体とは別個体であった可能性があり、もう1羽近くにいるかもしれない。そんな思いを抱えながらしばらく進んでいると、船の右舷でまた1羽見つかった。


2羽目のカンムリウミスズメ210508.jpg


この個体は、先ほどの個体のように飛ぶことはなかったが、警戒心が強く、潜ってばかりいた。水面に姿を現すことが少ない上に、波があって、ピントの合った写真をとうとう撮ることができなかった。飛べない個体、よく潜る個体、もう1羽、飛べる個体が別にいるのではと探したが、この2羽以外、遅くなった昼食・休憩で八島港に入るまで、とうとう3羽目を見つけることはできなかった。

昼食を摂るころには2時を回っていたが、途中、前回調査時に配られたチョコの残りや今日配られたカステラ菓子などをほおばっていたので、空腹というほどではなかった。お茶うけには、先日、友人から土産にもらった米子の「とちの実折り餅」を配る。

風も立ってきたので、早々に出発。ミサゴの巣の状況を確認に行ったが、上空を舞っている個体が見られただけで、巣の近くには何も見られなかった。いつもの岩礁にウ類が見られたので、そちらに回ってもらう。案の定、岩場で休んでいた2羽のウはヒメウだった。カワウのように遠くの船影を見ただけで飛び立つこともなく、船がかなり近づいて、やっと飛び立った。旋回するのが分かっていたので、飛びものに強いもう1台のカメラを用意して上空を飛び回る姿を撮影する。天気が悪いので、きれいな緑色光沢は見られなかったものの、何とか飛翔写真をものにできた。

風と波が強くなってきたので、まっすぐ帰港することに。一応、帰港するまでは調査なので、集中を切らさず、鳥を探し続けた。横島で遊漁客を回収の予定だったが、お客が納竿しておらず、私たちは先に寄港することになった。その時、釣り客からタイが近くに浮いているからと声がかかり、船長がうまく見つけ掬い上げる。30〜40cmくらいの立派なタイだった。釣り落とした経緯は聞きそびれたが、回収できたのは幸いだった。このところ頭がボーとしてミスも多いので、柳井駅で覚醒効果を期待して栄養ドリンクを飲んだのが効いたのか、最後まで集中でき、よかった、よかった。タウリン2000のお陰かな。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。





posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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