2020年09月05日

9月のカンムリウミスズメ調査報告1

9月5日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

大型台風の接近を前にしての「強行軍」でしたが、何とか1羽の飛翔個体を確認できました。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:30から12:45まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1(飛翔個体で種の同定はできなかったが、この時期、他のウミスズメ類とは考えにくいためカンムリとした)


降雨や飛沫を浴びることを覚悟し、雨具を着用して臨んだ。横島を過ぎたあたりから横からの波で飛沫が飛んでくるし、船も揺れて双眼鏡が使えない。八島の東側に入ると島が風を和らげてくれるのか、波も少し穏やかになる。それでも船の揺れで、長く双眼鏡を覗いていると気分が悪くなる。

進路を西向きに進む。波は後ろからなので飛沫はかからなくなったが、うねりがあって時々、船が大きく揺れる。

出港後すぐ、ウミネコやトビが飛び回る姿を見てから、1時間近く鳥の姿を見ない。沖合で折り返した後、Rさんが飛翔個体を見つけるTさんも見られたようだが、私は見ることができなかった。飛んで行った方向にしばらく船を進めて着水個体を探したが見つからない。

さすがに東進するともろに飛沫を浴び、顔を横に向けていても眼鏡が飛沫で見えづらくなってくる。目視で鳥を探すしかないが、波頭が黒く上下するし、うねりもあるので近場しか確認できず、鳥探しは困難を極めた。

飛翔個体の追跡をあきらめ、波をかわすため、船を北(地)寄りに進めながら沖までやってくるが、他の個体を見つけることはできなかった。いつもなら島方面へ向かうところだが、今日はとても無理。

先日の台風もそうだったが、大しけの時、カンムリはどうしているのだろう、とか頭に浮かぶ。そんな時は調査できないので、いくら考えても答えは出ないのは分かっていても、ついつい思案してしまう。調査機器が進歩し、カンムリに装着したデータロガーから位置情報が正確に分かるようになれば、カンムリが答えを出してくれる日もそう遠くないのかもしれない。

沖まで進んだので、そのまま帰港かと思いきや、Yさんは船を反転させ、再度、島方面へ向かう。毎回、記録更新のプレッシャーがあるとは聞いていたが、口にこそ出さなかったものの、見失った1羽が見つけられなかったのが悔しかったのではないだろうか。操船中、台風に備えて船を係留する作業の段取りをつけていると思われる電話を何度かかけていたので、ギリギリまでリベンジに燃えてカンムリ探しをしてくれたとのだと思う。

そうした努力のかいなく寄港となった時、ポツリと「残念だ!」との声が漏れた。すかさず私は、「飛翔個体の確認も記録なので…」と声をかけたが、Yさんにすれば、カンムリを見つけ、みんなが「撮影会」をするのが記録更新だったのかもしれない。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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