2020年10月13日

10月のカンムリウミスズメ調査報告2

10月13日(火)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

頑張って探したのですが、連敗を止めることはできませんでした。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:9:26から15:06まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0


白浜港を出た時点では凪かと思われたが、沖へ進むうちに波が出てくる。飛沫はそれほどではないが、上下動が絶えずあるので、双眼鏡を使うのは止め、目視で探す。八島が近づいた頃、チョウが船の上を飛んで行く。「旅する蝶」のアサギマダラだった。近頃は、誘引のために食草のフジバカマを植栽しているところが増え、かなりメジャーなチョウとなってきた。春は、食草のスナビキソウがある砂浜などに寄るので、海辺で出会うことも少なくない。

私たちが探しているのは、チョウはチョウでもカイチョウ(海鳥)だ。八島の島陰で少し波は収まったものの、鳥らしきものがまったく見当たらない。それどころか、ゴミすら見かけない。向きを変えて進むが、進むほどに波が強く押し寄せる状態で、これでは鳥がいたにしても、波間に漂う小さな黒っぽい物体を見つけるのは至難の業。

島間海域に近づいた頃、遠くをウが横切り、波間に白っぽいものがポツン、ポツンと浮かんでいるのが見え始めた。ウミネコのようだ。キチンと数えたわけではないが、10〜20羽くらいはいたかもしれない。少し大きめの個体もいたようなので、セグロカモメも交じっていたようだ。


ウミネコ(祝島・ホウジロ島間海域).jpg


島を右後ろに進んでいた時、島の方へ飛んで行くハヤブサを1羽目撃。その後、横波を受けながら沖合に進んでいると、右手前方に黒っぽく見える大型の海鳥が群れており、前回、オオミズナギドリに出会っていることから、一瞬、「オオミズ…」と叫んでしまったが、船が近づき飛び去ったのはウミネコの群れだった。八島へは後ろからの波に押されながらの航海だったが、波があることに変わりなく、やはり困難な鳥探しだった。

いつものように昼食・休憩のため八島に上陸したわけだが、私には別の目論見があった。それはこの日の朝、列車に乗る前、ホーム下の線路脇の草地でジョウビタキのオスを目撃していたからである。ジョウビタキは10月中旬、寒気が入り込む時に合わせるかのように渡ってくる。八島でもうまくいけば出会えるかも、写真が撮れれば、カンムリが出なかった時の話のネタに使えると考えていたのである。上陸時は、まったく気配がなかったが、食後、タバコを吸いに待合室を出た時に周囲を探したがいない、待合室の前に戻ってきた時、「ヒッ、ヒッ」の声がした。ジョウビタキの声だと言って声のする方を探していると、Kさんが木のてっぺんにいるのを見つけてくれた。逆光で上手く撮れない、この鳥は飛び回るものの目立つところに出てくれるのでありがたい。メスの個体だったので、この鳥の特徴である「紋付」が分かるような構図が望ましいが、なかなか良い向きに止まってくれない。それでも何とか写真に収めることができ、所期の目的(目論見)達成。


ジョウビタキ♀201013.jpg


午後からの調査は、Yさんにお願いして、八島の東側に回ってもらうことにした。最近、行っていない海域なので、一応、見ておきたかったからだ。八島港を出る時、1羽のタカが海から島に入ってきた。初めはハヤブサかと思ったが、翼の形状などからハイタカのメスのようだった。港を出たところで、もう1羽飛んで来た。ハイタカは、ハチクマやサシバなどのタカの渡り(秋の渡りはお彼岸前後に集中する)の後、10月中旬ごろから朝鮮半島の方から入ってくる。ハチクマなどが西に向かうのとは逆に東に向かうらしい。YさんDさんへのサービスに八島南端の景色の良い所で船を止めたので、船上から写真を撮る。岩の露出した部分がV字型になっており、Vサイン、victory、後半戦に期待できそうだ。


八島南端の景色201013.jpg


しかし、期待した東方海上も結構波があって、海鳥は1羽も見られなかった。島の上空をトビが2羽舞っていただけ。頑張って沖まで波の中を突き進んだが、とうとうカンムリを見つけることはできなかった。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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