2014年11月11日

2014年度前半の調査/活動報告です



上関の自然を守る会は2014年度のカンムリウミスズメ&プランクトン/稚魚調査のため、高木仁三郎市民科学基金の助成を受けています。4月〜9月の活動報告をしましたので、転載いたします。

1.調査
@カンムリウミスズメ生態調査
上関周辺はカンムリウミスズメ(国の天然物/環境省絶滅危惧種)の世界で唯一の周年生息域であるので、繁殖期および周年の生態調査を行っている。
4/12(0),4/17(2),4/21(0),4/22(0),4/23(0),4/24(0),4/25(2),5/3(0),5/5(0),5/7(2),5/14(4)5/17(17),5/18(5),5.19(1),5/24(2)6/8(3),7/21(0),9/14(1)9/28(0)
のカンムリウミスズメ調査で計40羽を確認した。このうち、6/8に確認した3羽のうち1羽が幼鳥であった。現在、他の研究チームによってカンムリウミスズメ繁殖地の枇榔島/幸島/烏帽子島においてデータロガー装着による通年の追跡調査が行われており、最新結果では、これらの繁殖地のカンムリウミウミスズメは巣立ち後、太平洋や日本海沿岸、沿海州沿岸を移動するルートをたどっているという。このデータは国内外の研究者からも指摘されているように、上関近海では、これら既知繁殖地のカンムリウミスズメとは別の個体群が存在する可能性を示唆している。上関近海での繁殖期および通年生息調査の重要性が高まっている。 

A稚魚/プランクトン調査
上関海域はカンムリウミスズメの周年生息域であるばかりでなく、原発予定地から5,8kmにある宇和島のオオミズナギドリ(山口県準絶滅危惧種)は子育て中の親の採餌域(餌を採るために飛ぶ範囲)が世界最小であることを守る会と研究者の共同調査で確認している。もし、原発が建設されれば温排水の影響による海洋環境の激変が予想されるので、その基礎調査としてエサ資源である稚魚/プランクトン調査を開始した。6/25,8/29にこれまでカンムリウミスズメが多く確認された5定点で行った。2回の調査地点近海をオオミズナギドリの群れが飛翔し彼らのエサ資源としても重要地点であることを物語っている。8/30には向井先生による初歩的なソーテイング研修も行った。今後スタッフの能力向上と費用軽減効果が期待される。

*写真は
左:5/24に撮影したカンムリウミスズメ
右:6/24に撮影したプランクトン調査の様子

です。

2.シンポジウムでの発表
これまでの成果をまとめ、国際シンポジウム「カンムリウミスズメと上関の生物多様性〜奇跡の海を未来の子どもたちへ〜」を開催した。ウミスズメ類研究の第一人者であるKim Nelson氏、上関で調査に携わっているDarrell Whitworth氏および武石全慈氏、瀬戸内海で唯一の繁殖地である宇和島でオオミズナギドリの個体群研究をする渡辺伸一氏をパネリストに迎え、8/16山口市(250名)8/17京都市(200名)8/18東京都(150名)8/23(世界鳥学会)で開催した。


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2014/6/8撮影カンムリウミスズメ
posted by Sunameri at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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