2024年07月22日

24年7月のカンムリウミスズメ調査報告11−3


隣の島の岩場ではウミネコの群が休んでいる。


240720休息中のウミネコ.jpg


海面にも幼鳥が2羽浮かんでいた。島の灯台の上にはトビが2羽、鉄柵に止まっている。


灯台の上に止まったトビ.jpg


ミサゴも尾根の岩場にいたので撮影する。結構距離があったので気づかなかったが、Naさんが魚を掴んでいるというので、撮影した画像を確認すると確かに魚をわしづかみにしている。船長さんは、Naさんが撮影したものを見て、マナガツオではないかと言っていた。


240720魚を掴んでいるミサゴ1.jpg


240720魚を掴んでいるミサゴ2.jpg


島を一回りしたが、いつもいるアマツバメは見られなかった。釣り人が多かったことと関係しているのかどうか。ウミネコの休んでいる岩場の一つに釣り人が上がっており、船が横を通る時、ちょうどマダイを釣り上げたところだった。とてもフレンドリーな釣り人で顔出しOKとのことだったので、撮影させてもらった。


240720マダイを釣り上げた釣り人.jpg


近くの岩の上にいたウミネコは口を開け、暑さを凌いでいるようだったので、撮影を試みる。鳥は汗をかかないため、口を開けて体内の熱を外に出すということなので、おそらく放熱していたものと思われる。


240720暑さで口を開けて放熱する?ウミネコ1.jpg


240720暑さで口を開けて放熱する?ウミネコ2.jpg


研究者のTさんを回収して、近くの海上で昼食・休憩。この時期、磯近くは蚊やアブが飛んでくるので、島から少し離れたところに停泊したのだ。午前中からカンムリが見つかっているので、みんなの顔は明るく話も弾む。船の近くの海中にクラゲが見られ、クラゲ談義で盛り上がる。


240720クラゲ.jpg


午後からの調査では、研究者のTさんも日よけの下に入り、カンムリ探しに加わる。沖合では、午前中は霞んで見えなかった四国も見えてきて、


240720四国も見えて来た.jpg


霞がちではあるが、伊方原発も何とか確認できるようになった。


240720薄っすらと伊方原発も見える.jpg


何も出なかった沖合から北上をはじめたが、GPSで航跡確認すると、午前中、カンムリの見られた海域を船長さんは目指しているのが分かった。私も再度の出会いを期待して、周囲を丁寧に確認する。広い海では、なかなか再度の出会いは簡単ではない。

そんな中、研究者のTさんがアクションを起こしたので、船長さんが船をその方向へ回す。カンムリが1羽でポツンと浮かんでいる。


2407201羽でいたカンムリ1.jpg


240720飛び立ち直前のカンムリ.jpg


この1羽、船を寄せ始めてすぐ、飛び去った。双眼鏡で跡を追ったが、近くに着水する様子もなく、視界から消えた。僅か1分、2分の観察ではあったが、遠目から撮影を始めていたので、何枚かは写すことができた。


見つけたのは研究者のTさんではなく、ゲストのNさんらしく、またも隣に座っていたNさんに「第一発見者」を奪われてしまった。カンムリを二桁見つけるという快挙に恵まれたのに、先を越されたことに拘る自分の小ささに恥じる入るばかりである。

横島で船長さんのお客さんを拾ったが、大きなコブダイを釣り上げた人や立派なマダイやクロをものにしていて、Tさんが、「今日はカンムリチームも釣りさんチームも大漁だね」と言っていたが、お互い何時もこう在りたいものである。


240720磯釣り中の船長さんのお客さん.jpg


240720船長さんのお客さんが釣り上げたコブダイ.jpg




(この調査は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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2024年07月21日

24年7月21日(日) 生き物観察会

24年7月21日(日)に開催された観察会の様子です


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(この観察会は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)


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24年7月のカンムリウミスズメ調査報告11−2


5羽の群から離れ、15分くらいした時、再びIさんが船の前方に鳥を見つけた。


240720カンムリ4羽の群1.jpg


240720カンムリ4羽の群2.jpg


240720カンムリ4羽の群3.jpg


240720カンムリ4羽の群4.jpg



今度は、4羽の群である。このグループは5羽の群に比べ、警戒心が強いようで、撮影画像のほとんどが後方からのものばかりとなった。


240720カンムリの羽搏き1.jpg

(カンムリの羽搏き)


240720カンムリの換羽状況の違い1-4.jpg

(カンムリの換羽の状況の違い)

240720カンムリの換羽状況の違い2-4.jpg


240720カンムリの翼の換羽状況1.jpg

(カンムリの翼の換羽状況)

240720カンムリの翼の換羽状況2.jpg


240720冠羽が残るカンムリ-4.jpg

(冠羽が残るカンムリ)

240720カンムリの幼鳥?1-4.jpg

(カンムリの幼鳥?)


度にわたってカンムリを自分が見つけることができず、心中穏やかではなかった。誰が見つけるかは大した問題ではないことは頭では分かっている。しかし、この歳になると自分が見つけてやるというくらいの気構えでいないと、調査 のモチベーション を維持することができないのも事実だ。 私も一生懸命、双眼鏡を駆使して、ほぼ180度見回しているのに気づけなかったのは、自分の座っている場所とIさんとの位置関係からIさんが見つけた方向は私の死角だったので仕方ないと自分を慰めることにした。

その後、カラスバトの調査地の島に研究者のTさんを降ろし、機器のデータ回収や電池交換などの作業を済ませるまで、近くの島を見回ることに。島の西端で船長さんがサメを見つける。こんな岸辺でサメを見るのは珍しいと言っていた。


サメの背びれ1.jpg


サメの背びれ2.jpg



(この調査は、大阪コミュニティ財団、地球環境基金、パタゴニア環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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