2023年08月27日

23年8月のカンムリウミスズメ調査報告20

8月27日(日)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

残念ながら、カンムリとの出会いはありませんでした。だんだんと厳しい時期に入って来たようです。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:9:40から15:21まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0

     オオミズナギドリ 4

           

この日は、研究者のTさんが体調不良のため参加されなかったので参加者3名となる。日中の暑さは、相変わらずだが、船が走っている間は風を受けるし、屋根替わりに張られたテントのお陰で日光の直射は避けられるので、長袖のシャツを着ていても暑さは気にならない。波は穏やかで船の揺れも気にならない。

幾分ガスっているのか四国や九州は霞んでいる。


230827薄っすらと四国方面が望まれる.jpg

出港後、横島を右手に見ながら進んでいると、島の南端の磯にウ類の姿が見えたが、船が近づく間もなく、早々とどこかに飛び去ったようだ。


230827カワウ?.jpg


この時期なので、カワウとは思うが、とても識別できる距離ではなかったので、記録としてはウsp.としておいた。因みにsp.は、「species」(種小名)の略だが、属名は分かるが、種小名までは分からないという時に使う略号である。

浮遊物は時折あるものの、紛らわしいようなものもなく、宇和島近海でトビウオが何匹か飛んだくらいで、鳥らしきものは全く見られない。トビウオは小ぶりで飛距離も短く、ほんの一瞬のことなので、撮影を試みることもなかった。

宇和島の南方沖合を見回っている時、遠くを飛んでいる鳥を見つけた。鳥のサイズや形、飛び方などからオオミズナギドリを疑ったが、双眼鏡でも芥子粒くらいにしか見えないので、とりあえず不明鳥(1)Fと記録(Fは飛翔の略)。


230827沖合より長島を望む.jpg


230827沖合より八島を望む.jpg


2、3分して船首前方を大きな鳥が横切った。


230827船首前方を横切るオオミズナギドリ.jpg


今度はオオミズナギドリと分かる距離だったので、難なく同定できた。風がないので、水面ギリギリのところを、ちょっと羽搏いては滑空するという動作を繰り返していた。


230827風がなく飛びづらそうなオオミズナギドリ.jpg


省エネ飛行が真骨頂のこの鳥にしては、かなり苦しい飛び方だったようだ。このあとも同様の飛び方をした2羽を見つけただけで、他の海鳥はまったくだった。


八島の岸辺ではトビやアオサギが岩の上に止まっていた。


230827岩の上で休むトビ.jpg


230827警戒気味のアオサギ.jpg

警戒気味のアオサギ


230827飛び去るアオサギ.jpg

飛び去るアオサギ


230827慌てて飛び立つカワウ.jpg

慌てて飛び立つカワウ


港に入る前、ウ類が水浴びをしているのを見つけたので、カメラを向けたが、時遅しで飛び立たれてしまった。八島の定期船待合所は、いつも通り、エアコンが効いていて、快適だった。今回は食後に、港周りを見回ることもなく、待合所で過ごした。

午後からの調査は、沖合は見回ったので、内寄りに宇和島方面へ進むことに。港を出てすぐ、船べりから飛び出したトビウオが4~5匹飛んだくらいで、前回(8月12日)の調査時、カンムリに遭遇した海域でもまったく鳥の気配なし。さざ波程度の波が立ってきたが、あくびや睡魔を吹き飛ばすようなものではなく、心地よい揺れ具合といったところで、何度もなんども、「集中、集中!」と自分に言い聞かせて、鳥を探し続けた。

さすがに何も出ないからか、船長さんが、いつもの島周りをしてくれたので、やっと、あくびが止まった。と言っても、変わった鳥が出たわけではない。岩の上に止まっているアオサギやカワウが見られたくらい。


230827岩の上で休むカワウ.jpg


カワウは、暑さをしのいでいるのだろう、嘴を半開きにしている。


230827暑さからか嘴を半開きにしているカワウ.jpg


このように鳥は人間のように汗をかかない(かけない)ので、口を開け、呼吸を通して放熱することで体温調節をしているわけだ。そこにいた4羽中3羽がとっていた行動なので、間違いないだろう。

いつもいるミサゴを見ないなと思っていると、尾根の上空を3羽が舞い始めた。


230827島の上空を飛び回るミサゴ.jpg


よく見るとと2羽はトビで、1羽がミサゴだった。このミサゴは画像で確認すると、翼に欠損が見られたことから成鳥と思われる。次第に雲が増えてきて海面が暗くなってくる。ギラギラした海面も鳥を探しづらいが、暗いのも鳥を見つけにくい。

帰路、四代沖で遠くを飛ぶウ類を見かけただけで、何時も見られるウミネコを1羽も見かけなかった。こんなこともあるもんだ。だんだんカンムリが出なくなる時期なので、気負いもなく、出会えれば幸運というくらいの気持ちでの参加だったが、こうも鳥が出ないと、さすがに疲れる。これから3か月は、こんな調査が続くので、ぼやいてもしょうがない。




(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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2023年08月20日

23年8月のカンムリウミスズメ調査報告19

8月20日(日) カンムリウミスズメ調査報告

    原戸祥次郎


 キクガシラコウモリ 6頭

ウミネコの群れ 約50羽

イルカ 50頭以上 80位か。

クロサギ・ アオサギ ・ミサゴ ・鵜


今日はカンムリウミスズメは見つかりませんでした。


230820キクガシラコウモリ.jpg


230820クロサギ.jpg


でも素晴らしいショーを見ることが出来ました。


丁度長島の先端のずっと沖合辺りで、80頭くらいのイルカが私たちを大歓迎してくれたのです。


320820ハセイルカ6.jpg


こんなに豊かな海だとイルカが私たちにみんなで見せてくれました。


230820ハセイルカの群れ中央に幼獣.jpg


230820ハセイルカの群れT.jpg


私たちの海をズーっとズーっと残そうねとイルカが言ってました。


320820ハセイルカ1.jpg


320820ハセイルカ3.jpg


320820ハセイルカ4.jpg


320820ハセイルカ5.jpg


320820ハセイルカ6.jpg


イルカさんたち私たちも頑張るからね。


船頭さんの話ではこの海はクジラも来るそうです。船頭さんは二回。何と息子さんも二年ほど前に一度遭遇したそうです。


何と豊かな海だ、何と貴重な海だと、改めて心に焼き付けました。




(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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2023年08月14日

23年8月のカンムリウミスズメ調査報告18-3

調査中に出会った生き物たちと調査の様子です



230812行き交う船舶もなく見通しの良い沖合.jpg
行き交う船舶もなく見通しの良い沖合


230812ウミネコ若鳥の飛翔.jpg
ウミネコ若鳥の飛翔


230812ウミネコ.jpg
ウミネコ


230812研究者のTさんを回収に.jpg
研究者Tさんを回収


230812ベタ凪に.jpg
ベタ凪に


230812随伴船とLNG運搬船.jpg
随伴船とLNG運搬船


230812自動車運搬船とLNG運搬船.jpg
自動車運搬船とLNG運搬船


230812獲物を窺うアオサギ.jpg
獲物を窺うアオサギ


230812羽毛の手入れを始めたアオサギ.jpg
羽毛の手入れを始めたアオサギ




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