2023年05月29日

23年5月のカンムリウミスズメ調査報告11-3

カンムリウミスズメ調査中に出会った生き物たちと調査の様子です



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ウ類の飛び立ち


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2023年05月28日

23年5月のカンムリウミスズメ調査報告11-2

カンムリウミスズメ調査中に出会った生き物たちと調査の様子です



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調査開始!


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船べりにやってきたウミネコ


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伊方原発が望遠される


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休憩中のウ類


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新たに造巣されたミサゴの巣


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ベタ凪に


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こちらを睨みつけるミサゴ♂


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2023年05月27日

23年5月のカンムリウミスズメ調査報告11-1

5月27日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

何とかカンムリを1羽見つけることができ、ホッとしています。

概況を記します。


天気:晴れ(薄曇り)

調査時間:9:31から15:04まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1

     アビ類 1

      

今回は、調査メンバー4名という久々の豪華な調査体制。4月、5月とカンムリに出会えていないので、何とかカンムリを見つけ、できればヒナ連れをゲットしたいとの思惑もあってか、船長さんはじめメンバーも気合十分。予報によれば波は1mとのことだが、思ったよりは穏やかな海況。いくぶん霞んではいるが、四国や九州も見え、見通しも悪くない。出港後1時間くらいは、まったく鳥の気配がなく、気合が空回りかと不安がよぎる。浮遊物が多い海域では、肝心の鳥を見落とさないように丹念に確認するが、当たりが出ない。

沖合へ進んで行くと波が立ち始め、あまり双眼鏡を覗いていたせいか、生あくびが出てくる始末。そんな状況の中、船長さんに動きが・・・。「2時!(の方角)」と、右舷前方、波間に見え隠れするカンムリが1羽。


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それも非繁殖羽の個体。この時期にしては斑模様がすっきりしているので、幼鳥を疑う。しかし周囲に親鳥らしき鳥は確認できないし、鳴き声を発する様子もない。何度か潜水はしたものの、飛んで逃げることもなかったので、換羽中で飛べなかったのかも。この個体については、昨夜、研究者のTさんから「今年生まれの幼鳥ではなく、成鳥の中間羽個体のように思われます」とのメールをいただいた。撮影した画像をこれまでの知見をもとに精査し、また巣立ちヒナとの比較検討した上での結論のようだ。


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この個体が今季繁殖に参加したかどうかは不明だが、比較的早く換羽を始めたことは想像できる。

近海を見回るも、ウミネコと思しきカモメ類が見られたのみ。近くの島に近づくと岩場の上で休んでいたウ類が飛び立つ。

岸辺を航行していると、ミサゴの警戒声が聞こえてくる。1羽が尾根筋からこちらへ向かってきて上空を旋回。


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もう1羽が岩場から飛び出す。「巣がある!」と船長さんが指さす。


230527巣の近くを飛び回るミサゴ♀.jpg


230527新たに造巣されたミサゴの巣2.jpg


前回の調査の時は、巣はなかったはずなのに、隣の島で繁殖していたつがいが見られなくなっていることから、こちらに「引っ越して」きたのかもという話になる。どう考えても隣の島にあった(毎年使っていた)巣の方が条件は良さそうなのに、繁殖を放棄した理由が分からない。後で隣の島にあった巣を確認したところ、岩の上の巣材がなくなっていた。ますます謎は深まるばかり。近くの岩場にはイソヒヨドリがいたようだが、私は確認できなかった。

隣の島に向かう時、海に突き出た小さな岩礁にいたウ類(ウミウの若鳥?)が船の接近に驚いて飛び立つ。その行動を見ていて気付いたのだが、ウ類は高い岩棚のようなところから飛び立てば、何とか自身の羽搏きで揚力を得て飛び上がれるものの、低い所から飛び立つと、一度海面に降り、助走してからでないと飛び上がれない。飛び上がりに助走がいるからと言ってウ類は決して飛翔力の弱い鳥ではない。ハクチョウだってアホウドリだって飛び立つ時には助走が必要だが、飛翔力抜群の鳥である。身体の重さが関係しているだけなのだろう。

島の沖合に船を停め、お昼にする。船を停めると、どこからかウミネコが飛んできて、少し離れたところに着水し、こちらの様子を窺っている。そのうち若鳥が1羽やってきたが、すぐに飛び去る。また別の成鳥1羽もやって来るが、諦めて飛んで行く。人との距離感は、その鳥、その鳥の「学習」によって違いがあるのかもしれない。

午後からの調査でも出会うのはウミネコばかり。かなり沖合まで見回ったが、鳥が出ないので、話のタネに伊方原発を撮影する。沖合から本土側へ進むにつれ、ベタ凪となる。いくら遠望が利いても鳥影はない。一度、Toさんがアビ類と思われる鳥が遠くにいるのを見つけただけで、前回あれだけいたアカエリヒレアシシギはとうとう1羽も見られなかった。

Toさんは21日の調査に参加されたが、その時は3群はいたとのことなので、既に北へ移動して行ったものと思われる。まさに「旬の鳥」だったわけだ。Toさんとアカエリヒレアシシギのヒレアシについて話をしていると、上手く趾が写真に撮れたので、会の方に提供したとのこと。


230527ヒレアシの形状が分かる画像(2023.5,21).jpg


アカエリヒレアシシギの趾は、オオバンやカイツブリのような「弁足」で、水かき(蹼足)を想像していたが違っていたと。私も鰭足の解明ができ、やっと喉のつかえがとれた。白浜港に着くと、防波堤の電線の上でセキレイが出迎えてくれる。他の方はハクセキレイだと言われたが、私にはセグロセキレイに思えて仕方ないのだが・・・。


230527出迎えてくれたセキレイ.jpg



(この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。


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