鳥名の入った地名と鳥には、どのような関係があるのでしょうか?
萩市の離島見島に鳥を見に行く時に利用している路線バスのバス停に、「鳶(とび)の巣」とか「雲雀峠(ひばりだお)」というのがあって、鳥の名が地名に使われているのが前々から気になっていました。
遊び心で、WEB検索したところ、「市区町村雑学」というサイトに「動物名の入った市区町村(鳥類)」というページが見つかりました。
こんなことを調べた人がいるのも驚きでしたが、鳥名の入った地名がこんなにあるとは思いませんでした。中でも鶴(鶴見、舞鶴など)や鷹(三鷹など)、鴨(鴨川など)、鵜、鷲などの入った地名は全国に結構あるようです。
挙げられているもので東京都の目黒区だけは、鳥のメグロ由来なのか疑わしい気がしましたが、調べた方の努力に敬意を表し、問わないことにします。
残念ながら山口県には該当する市区町村はありませんでした。私の居住する地区の小地区には「鷹ノ子」という集落があります。近くにある山(花ヶ岳)は別名「鷹岳」と呼ばれているようですから、地名の由来にはタカが関わっているのでしょう。
先に挙げた鶴、鷹、鴨、鵜、鷲、どの漢字にも鳥が入っていますね。漢字のつくりの鳥(ちょう)という字は隹(すい)とともに鳥の象形文字ですが、鳥は尾の長いもの、隹は尾の短いものをいうと古い文献にあるそうです。尾の長短で区別する説は信じがたいとおっしゃっている方もあります。因みに鶴は両方を使った漢字となっていますが、どうなのでしょうか。
地名探しだけでなく、鳥の漢字名の中から鳥や隹を探してみるのもまた一興、というところでしょうか。