カンムリウミスズメ調査についてご報告いたします。
2022年9月11日(日)実施
天気:快晴
調査時間:9:37から14:30まで
カンムリウミスズメ0羽 クロサギ2羽 キクガシラコウモリ8羽
調査内容:
台風明けの好天に調査を実施。同日にナメクジウオ観察会イベントが開催されていたため、船長含め3人のみで調査に出た。
出港後さっそく、島にあるコウモリがすむ洞窟へ。上陸したTさんに聞いたところ、キクガシラコウモリが8羽確認されこれまでの調査で一番多い記録だった。
島から出発し海鳥調査を本格始動したが、東の風の影響で立つ波のせいでカンムリウミスズメを見つけるには苦労しそうな海況だ。30分ほどが過ぎても海鳥は確認なし。
気持ちを切り替え他島の鳥類相調査に向かうと遊漁船が20隻ほど集まって何かを釣っていた。
秋に上関周辺で湧くワカナ・ヤズ(ハマチの出世前の呼び名)を狙っていると船長さんが教えてくれた。
島を周っているとクロサギを発見。ゆっくり船を近づけるとクロサギ2羽が飛んでは止まり、息ぴったり繰り返している姿からもつがいの可能性が高そうだ。
昼食直後、上空には大分方向に南下する鳥の群れを発見。
Tさんが望遠カメラで確認したところ、アオサギ14羽の群れの島渡りではないかと。アオサギは港や船で漁師や釣り人のおこぼれをもらうイメージが強かったため、陣形を組んで飛翔する群れは迫力があった。
その後は向かい風のなか船を進めても一向に海鳥には出会えず、残念ながら調査終了。カンムリウミスズメは0羽だったが、快晴に恵まれ無事に調査を終えることができた。
この調査は、地球環境基金、パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク助成金 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。