2022年02月08日

2月のカンムリウミスズメ調査報告1

2月8日(火)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

一旦、調査中止の知らせを受けていたのですが、ピンポイントで海況が回復しそうだとのことで、急きょ実施することになり、「毎日、日曜日」の私としては断る理由もなく、参加した次第です。

概況を記します。


天気:曇り

調査時間:9:45から13:55まで

調査結果:カンムリウミスズメ 8(4ペア)

アビ類 前回並み?(30〜40羽)

ウミスズメ 100羽くらい(飛び回るのでダブルカウントの可能性あり)



先日来、時化が続いていたが、出港時はほとんど波がない状態。曇っているせいか海面は白く遠くまで見渡せて、カンムリ探しには絶好のコンディション。と言っても鬱陶しいマスクが防寒に役立つほど船上は底冷えする。

島近海では前回同様、アビ類の小群があちこちで見られる。相当距離が離れているのに、すぐに潜ったり、飛び去ったりで種の同定どころか写真撮影もままならない。

しばらく何も出なかったが、沖合海上を進んでいると、アビ類より小ぶりな鳥の群れが遠くに見られたので、そちらに船を進めてもらう。やっとウミスズメ類だと分かった時には、群れは飛んで行ってしまう。何とか双眼鏡でウミスズメであることは確認できたが、いつも通りウミスズメは警戒心が強く、撮影は難しい。


早々に飛び去るウミスズメの群れ220208.jpg


次々に同種の小群が見つかる。どの群れも近づく前に飛び去り、なかなか手強い。今季初もののウミスズメの出現は嬉しいのだが、「ウミスズメがたくさん出ると、カンムリが出ない」というジンクスがあるので心配になる。

とにかく群れでいるのはウミスズメなので、ペアでいるものを探せばいいと、気持ちを切り替える。と、その時、2羽で浮かんでいる鳥が船の左手に見えた。遠いので、カンムリかどうかは確認できなかったが、船を寄せてもらう。何度も見失うが、しばらく進んだところで、やっとカンムリであることが分かる。

このペア、潜水を繰り返していたのだ。見失った原因がやっと腑に落ちた。べた凪状態だったが、よく潜るので、なかなか撮影がままならない。いつも使っているカメラを修理に出したため、本日はサブ機での撮影。光量不足でシャッタースピードが稼げないので、連写しても鳥の動きが止まらない。言い訳ばかりで申し訳ないが、船上での撮影は、なかなか骨が折れるものなのだ。

結局、あまり近づけないまま、飛ばれてしまった。その後すぐ、左舷前方に別のペアを見つける。先ほどのペアの飛んで行った方角ではあるが、随分先の方まで飛んで行ったので、このペアは別個体。あまり近づかせてはくれなかったが、初めに見つかったペアのように頻繁に潜水することはなかったが、このペアも飛び去った。


カンムリの飛び立ち220208.jpg


しばらく進んだところで、前方にウミスズメの群れらしき鳥影を見つけたので、追いかけてもらう。やはりいくらも進まないうちに、飛び立たれた。30羽近くはいたようだが、群れは2手に分かれ、遠くの海上に着水した。

添付の写真はトリミングしているので、近くで撮影したように見えるが、望遠レンズでも豆粒、いや芥子粒程度にしか写っていない。

少し早いが、八島港に入港し、食事摂ることに。防波堤にはウミネコやセグロカモメ、それにアオサギとカワウもいたが、カワウは真っ先に飛び去った。定期船の待合所には暖房が入っていて、冷え切った私たちには、極楽のようだった。

いつものお茶うけは、先日参加した鳥見ツアー時に買い求めた熊本銘菓の「陣太鼓」。6個入りを買っておいたので、自分の分もあったが、ニコニコ亭のお弁当に新香巻のおまけが付いており、お腹いっぱいになったため家でゆっくり食すことにした。

食後、早々に午後の調査に。港の防波堤にいたセグロカモメの足に黄色味があるので撮影しておく。後で確かめるとタイミルセグロカモメというタイプのカモメだと分かった。

港を出ると午前中とはうってかわって、海は波立ち、風も出てきた。そのせいもあったのか、注意深く探していたのにTさんが「そこにカンムリ!」というまで気づかなかった。目視で分かるくらいの距離で波間に見え隠れしていた。まずまずの距離感で撮影できたが、さすがに波の影響があり、なかなかピントの合った写真が撮れない。

そのうち飛ばれてしまい、慌ててシャッタを切る。ピントは甘いが何とか飛翔写真をものにした。


飛び去るカンムリ220208.jpg


そのすぐ後、研究者のTさんが右舷後方にカンムリを見つける。こちらも見落とし行き過ぎてから分かった。いずれにしても船からそう遠くない所にいたペアだったから運よく気づけたのだろう。どうしても波のある時は、見落としが生じるので、却って近くを注意して見た方が、上手くいくのかもしれない。

4組目も飛ばれたが、今度は飛び立ちの連続写真が撮れた。しばらく何も出なかったが、島沖でアビ類の小さな群れが遠くに見えたので、近づいてもらうことにした。双眼鏡でやっと見えるくらいの距離なのに、早々に飛ばれてしまった。何故か1羽だけ残っていたので、そのまま船を寄せてもらう。この個体、この日一番近づけたアビ類だった、撮影した画像を確認すると、シロエリオオハム(冬羽)の特徴である喉の黒線が写っていた。

白浜港に帰港すると港に係留してある船のクレーンにミサゴが1羽止まって周囲を窺がっていた。寒かったが何とかカンムリに出会えて、一同、満足顔で陸に上がる。




(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、

 パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金

 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




前回は意味不明なあとがきを書いてしまい、反省しています。今回、早めに帰還したのは寒かったせいまありますが、船長さんが私たち参加者に「寒ボラ」をさばいて、土産に持たそうという考えがあったようです。一人(一家)に1匹(本)あて、切り身2枚をいただきました。私はいつもお世話になっている方に半身をおすそ分けし、夕食に息子と一緒に刺身でいただきました。ボラというと余り良いイメージをお持ちでない方も多いと思いますが、適度に脂ものって、とてもおいしい魚です。近々、上関の「寒ボラ」を売り出し、ブランド化したいともおっしゃっていました。「お魚パック」でも扱うそうです。皆さんも是非、お試しあれ!



posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 調査報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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