2021年09月11日

9月のカンムリウミスズメ調査報告1

9月11日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

残念ながら今回もカンムリを見つけることはできませんでした。なかなか手強いです。

概況を記します。


天気:曇りのち小雨が降り続く(一時小康状態あり)

調査時間:9:41から15:05まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0


この日一番の話題は、新しくなった調査船での初航海だということである。船長が、これまで使用していた自身の漁船の部品供給がなくなったため、故障した時のために、ちょうど知り合いの方から話のあった中古船を購入されることになり、会からもカンパ要請をしていた。皆さんの協力のおかげで購入資金に目途がたって、この度、目出度くお披露目航海となった次第である。船長は、ペンキを塗り替え、前部の操縦ボックスも新たに設置したが、走っているうちにまだまだ問題点も出るだろうと言っていた。とはいえ船の縁も高く、飛沫除けも期待でき、心なしかエンジン音も前の船より静かに感じた。

波は穏やかで、ほぼべた凪に近い。この時期にしては涼しいというか、海上を走っていると体感的には寒いくらいだ。曇り空のため海面が白っぽく、鳥も見つけやすい。10時を過ぎた頃から雨がポツポツと降り始め、初めは我慢していたが止みそうにないので、船上で雨合羽を着こむ。これでちょうどいいくらいの体感温度となった。

出発前、初航海のご祝儀があれば最高なんだがという話題で盛り上がったが、なかなか手強い。いつもより貨物船の数が少ないようだなと思っていたら、ちょうど前回話題にした球形のデッキをもつ井本商運の貨物船に出くわしたので何枚か撮影する。そのすぐ後、貨物船ではない船が近づいてきたので、とりあえず写しておく。後で船名から調べれば何をする船か分かるだろうとの思いから撮影したのである。ネット調べたところNTTグループの企業が所有するケーブル敷設船すばるという船だと分かる。

雨が降り続いているので、カメラは写したらすぐに防水バッグに入れる。鳥が出た時、すぐに取り出せないので機動力は落ちるが、出しっ放しにしてレンズの中まで曇るのは避けたい。沖合で一度、飛翔中の鳥を船長が見つけ、全速力で追いかけたが、見失った。近くに着水していてくれれば、識別もできるたに、残念。飛び方からウミスズメ類ではなかったと思うのだが、では何の仲間? この時期、思い当たる鳥もなく、自分の不甲斐なさにしばらく苛まれる。

昼前にTさんから豆菓子が配られる。昼食・休憩がこの日はだいぶ昼も下がってのことだったので、空腹がしのげた。八島港の定期船待合室には、いつもの顔ぶれがおられたが、鳥の出現を聞かれるのが、苦痛というか、こう毎度毎度坊主だと勢いがつかない。この日のお茶うけは、事前に用意できなかったので、朝、トイレによった道の駅「上関海峡」で買った祝島特産「よもぎまんじゅう」4個入り。さすがに待合室で調査メンバーだけに配るのは気が引けたので、午後からの調査に出発する船の上で配った。地元の人に地元のものを配るというのは、芸のない話ではあるが、気持ちだけということでご容赦願いたい。

鳥の気配がないとか鳥が出る雰囲気がないといった非科学的な表現をこのところ多用しているが、今回は何か出そうな気配なのに出ないという感じなのである。野山であれば鳥の声や、鳥の飛び回る姿などから気配を感じとれるので、あまり違和感を覚える人もいないだろうが、海の上での気配とか雰囲気となると、かなり恣意的で客観性に乏しい。

沖合の5号ブイ手前で東へ進んでいる時、積み荷が何なのか分からない貨物船が遠望された。船名で調べると、この船会社はスクラップの運搬を請け負っているようだ。それで積み荷の形状がデコボコしていたことに納得。

沖合を走っている時、遠くに船の航跡のように黒く波立ったものが見えたので、双眼鏡で確認していると、Tさんが「イルカ!」と声を上げた。全速力で群れの近くまで行くと、前回見た時の群れほど大きくはないが、かなりの数である。


イルカの群れを追う1210911.jpg


どんどん群れは進み四国方向へ南下していく。群れを追っていくと、中には船の近くへ寄って来る個体もいる。


船のすぐそばにやって来たイルカ210911.jpg


ほぼ群れの先頭に追い付いた時、大きな鳴き声を聞いた。群れはどんどん加速し、前へ進んで行ったのだが、やたら尾びれを海面に叩きつける個体が見られた。どう見ても不快感を表しているとしか考えられない動作である。動画で撮影したものを見ると同じ個体が何度か尾びれを打ち付ける動作が見られたが、船との距離が開くにつれ、普通の泳ぎに戻って行ったのが見て取れた。

我々もカンムリ探しに戻ったが、「今日のご祝儀はイルカ?」と不安がよぎる。その後、別なイルカの群れが見られたが、先ほどの群れに比べると群れは小さいようだった。


背びれが欠損した個体も210911.jpg


すぐ後にはサメも見られ、浮遊物の浮かぶ広い海域もあって、期待したのだが、結局、紛らわしい海上浮遊物に振り回されただけだった。従前の大雨のせいか、浮遊物は木質系のものが多いように感じた。とうとうカンムリのご祝儀はないまま、船長のお客さんを拾って港に戻る。



(この調査は、セブンイ‐レブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、

 パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金

 を受けて行いました。 敬称略:五十音順)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



調査終了後、柳井駅に送ってもらうついでに、柳井のお菓子屋さんに寄ってもらいました。それは「翁あめ」というお菓子を買うためです。私は饅頭や羊羹も好きですが、それより柔らかい外郎、淡雪、マシュマロ、ゼリー、寒天といったフニャフニャしたお菓子に目がありません。この「翁あめ」はあめというよりは餅菓子、いや食感はゼリー、一度食べたら病みつきです。柳井駅の売店がなくなり買えなくなったので、ナビで調べてもらって行きました。「ひがしや」というお菓子屋さんです。これまで柳井と言えば「金魚提灯」、「甘露醤油」、それにお菓子は「三角餅」だと思っていました。「三角餅」製造元が変わったことを以前書いたと思いますが、こんなにおいしい銘菓があったことは、生まれが柳井の亡くなった妻からも聞いたことがありませんでした。たまたま柳井駅の売店に新聞広告のコピーが拡大されて貼られていたのを読んで、購入したのがキッカケでした。皆さん、柳井に行かれた時は、騙されたと思って、ぜひ、お買い求めください。私は、「ひがしや」さんとは何のゆかりも宣伝する義理もありません。気になる方は、ネットで検索してみてください。



posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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