7月19日(月)
カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
調査時間 10時から16時まで
調査結果 カンムリウミスズメ13羽(1+1+1+1+2+7)
梅雨明けしたといいながら雨が続き久しぶりの調査。
出航して1時間船長がいきなり「ここ、ここ」と指を指す方向を見ると船のすぐ横を泳いでいる。
船長曰く「衝突しそうになった!」
船長が逆光にならないようにいろいろな角度で撮影ができるようにカンムリを中心にぐるりと弧を描くように操縦。
プロの漁師の技であるが、カンムリは常に横顔か後ろ姿。
今日は大波ではないが小波でさざ波を少し大きくした程度であるがカンムリの顔は見え辛い。
1時間走らせ八島で昼休憩。午後は一段と日射しが強くなった。
すると船の左下後方に8時の位置にカンムリらしきものを確認。
船長に引き返してもらったがカンムリがすぐ飛び立った。
眺めているとすぐ近くに着水したので撮影。
さらに3分後1羽のカンムリ確認。今日はカンムリ1羽が多い。
距離、方位でダブルカウントはないはずである。
5分後さらに1羽確認。人懐こいカンムリである。
落ち着いていて時々こちらの様子を窺ってくる。
正面に顔を向けてくれるのも珍しい。
まだ幼く世間の荒波の怖さを知らないのか?別れ際にこちらを向いてあいさつもしているのだ。
小波が落ち着きべた凪に変わった。
今まで1羽が4回となぜか1羽だったがやっと2羽にペアを確認。
1羽だと不安であるが2羽だとなぜかホットする。2羽はいつも動きが一体。
1羽がもぐればもう1羽、向きを変えるのも一緒である。
さらに船を走らせていると前方に7つの黒い杭らしきものが並んでいる。
よく見ると7羽のカンムリがきちんと間隔をあけて横一列、まさにソーシャルデイスタンスである。
7羽の群れも久しぶりであった。
昨年のこの時期の11羽の群れ、さらにそれ以前の5羽の群れ。
よくわからないが、カンムリは5羽以上になると横一線になる習慣があるのか?
そんな事を考えながら、16時白浜港に帰った。
(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、
パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金
を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。