上関 調査日誌
報告者 H
7月3日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。
調査メンバーの集まりが少なく、一旦、中止となったが、私が急遽参加するようになったため、オオミズナギドリの繁殖調査班の船に便乗する形となり早朝の出発となった。
調査始まって以来、初めてのことのようだった。
梅雨の天気で12時ごろから雨の天候予想。
朝から空模様が怪しかったが、朝7時に予定通り出港し一路、島へ。
調査班を7時50分頃下船させた後、カンムリウミスズメ調査開始。
1羽、2羽と観察。その後、アマツバメの確認に。
上陸はせず、島の近くの海上で観察。飛翔している数は、今までで一番多い?と言われる。70~80羽は確認できた。またスナメリも3頭確認。
島へ調査班を迎えに行く途中、カンムリウミスズメを1羽確認。その後、カンムリウミスズメらしい個体3羽を見るが、迎えが遅れそうなので、そのまま船を走らせる。
10時40分、調査班を乗船させ、白浜港を目指す。
長島を左手に見ながら走っていると、カンムリウミスズメ2羽を発見。近くでもう1羽追加確認。
先ほどの怪しかった3羽の位置とほぼ同じような位置だったので、同一個体かもしれない。更に走り、カンムリウミスズメを2羽確認した。
白浜港への帰港途中、定置網の所へスナメリの音波探知機の設置をすることになり、水深20メートルの海底に沈める。そして帰港。
帰港と同時に雨が降り出す。
余談ではあるが、解散後、帰る道すがら定置網周辺北側で、スナメリの小群に出会う。
何回も数えたが、最低でも8頭はいた。音波探知機に記録されていることを願う。
調査日 2021年7月3日(土)
天気 くもり時折晴れ 雨が降る前の梅雨の天気 風はほとんどなし
調査時間 7時00分から12時40分まで
観察視界 四国や九州(国東半島や姫島)は見えず。観察に支障をきたすことはなし。
感想として、早朝観察は理想である。
調査結果 概要は以下の通り
カンムリウミスズメ 7回観察 9羽
ウミネコ 複数回観察 4+羽
カワウ 1回観察 1羽
イソヒヨドリ 1回観察 1羽
ミサゴ 1回観察 2羽
コシアカツバメ 1回観察 2羽
調査詳細 経時的に
7:00 出港
:40 島到着 オオミズナギドリ繁殖調査班下船
:52 カンムリウミスズメ 1羽
8:21 ウミネコ 1羽
:58 カンムリウミスズメ 2羽
9:29 カワウ 1羽
:30 アマツバメ 70〜80羽
:40 スナメリ 1頭他2頭 計3頭
10:12 カンムリウミスズメ 1羽
:22 ウミネコ 1羽
:40 島にてオオミズナギドリ繁殖調査班乗船
:47 アマツバメ 8羽
ミサゴ 2羽
イソヒヨドリ 1羽
11:05 カンムリウミスズメ 2羽
:08 カンムリウミスズメ 1羽
:23 カンムリウミスズメ 2羽
:43 ウミネコ 2羽
:58 コシアカツバメ 2羽
12:10 定置網設置場所に音波探知機を沈める
:40 白浜港に帰港
(この調査は、セブン‐イレブン記念財団 活動助成金、地球環境基金、
パタゴニア日本支社 環境助成金、LUSHチャリティバンク 助成金
を受けて行いました。 敬称略:五十音順)
※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。