2021年05月23日

5月のカンムリウミスズメ調査報告3

5月23日(日)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

梅雨の中休みでしょうか、絶好の調査日和となり、穏やかな海の中、頑張ったかいあってカンムリウミスズメを8羽見つけることができました。

概況を記します。


天気:晴れ

調査時間:9:45から14:55まで

調査結果:カンムリウミスズメ 8  アビ類(シロエリオオハム?) 3


出発前、白浜港でホトトギスを聴く。今朝から鳴いているとのこと。私も昨日、自宅で初鳴きを聴いたので、そういう時期になったのだろう。梅雨入り宣言後、久しぶりの好天、雲一つない。海も穏やかで、漁船もたくさん出ていて、20隻以上の船が一列に並んでいた。

出港後、40分くらい経った頃、左舷沖に鳥影を見つけ、船を寄せてもらった。3羽が一緒にいたが雛連れの家族群ではなかった。3羽とも成鳥のようで、どういう組み合わせなのか分からない。先週の調査では1羽も見つけることができなかったので、Tさんもホッとしている。


3羽でいたカンムリ210523.jpg


しばらく走っていると、遠くの海上にアビ類が浮かんでいるのが確認できたが、船を寄せる間もなく、見失ってしまった。とりあえずシャッターを切った1枚に頭だけが写っていた。

そのすぐ後、船の前方に2羽のカンムリが見つかった。ずっと双眼鏡で遠くを探していたのに、まったく気がつかなかった。まさに灯台下暗しである。この2羽、羽衣がまったく異なっていて、1羽は繁殖羽でもう1羽はかなり換羽が進んだ非繁殖羽をしていた。短いながらも冠羽が確認できたので、幼鳥ではなさそうだ。


羽衣に違いがあるカンムリ210523.jpg


昼を回ったので島で昼食・休憩にすることになり、島の近くまで来ると、ミサゴが1羽、巣から飛び出し、警戒声を発し、上空を飛び回る。しばらく旋回飛翔をしていたが巣に戻った。おそらく灯台付近にカラスが2羽いたので、私たちより、そちらを警戒して巣に戻ったようだ。巣に戻る前、灯台近くにいたカラスを威嚇していたので、間違いない。ミサゴの観察中、ハチクマが2羽、羽搏きながら東の方へ飛んで行く。秋の渡りは見ることがあるが、春は渡りのコースが秋とは違うらしく、今季は他所でも出会えていないので拾い物だった。灯台近くをアマツバメが2羽、飛んでいる。上陸のために船を岸につけ、降りるだんになって、弁当を船に積み忘れたことに気づく。しかたないので、波の穏やかな側に船を回し、一服となる。お茶うけにと思って持参していた饅頭が役に立った。前の日、六日市に行った折、買い求めた「麦ころがし」を、一人2個あて配る。そして先日、佐賀に行った時、土産に買った「小城羊羹」も配った。昼めし抜きを覚悟した面々から、これじゃあダイエットにはならんね、という話になって、積み忘れの責任追及もなされることなく終わって、本当に良かった。

食べ終わるとすぐに調査開始となる。沖合へ船を進めてすぐのこと、2羽のカンムリを見つける。海域が近いので午前中の2羽かもしれないと思ったが、近づくと確かにこの2羽も羽衣が異なっているものの、1羽の換羽は始まったばかりで、午前中の2羽とは違うことがハッキリした。この2羽は、繰り返し羽搏きをしてくれたので、羽搏き写真がたくさん撮れた。


カンムリの羽搏き210523.jpg


また少し進むと右舷に鳥らしきものを見つけた。しかし余りに白っぽくてペットボトルか何かのようでもある。ゴミ?、見つけた私も確信が持てない。かなり近づいてやっと、カンムリと分かる。幼鳥を疑ったが、近くに親鳥もいないし、短いが換羽も確認され、結局、換羽中の個体だろうということに。

アマツバメの繁殖状況の確認に向かっている途中、左舷にアビ類を見つけたが、遠いので、船長さんには知らせずにおいた。アマツバメの群舞を期待したが、1羽が飛んでいるだけだった。繁殖地に上陸し、巣の確認をしたが、それらしいものは見つからない。諦めているとTさんが岩の隙間に卵を見つけた。証拠写真を撮って、早々に引き上げる。干潮だったため、磯を迂回して船へ乗り込む時に波をかぶり、ズボンのすそを濡らした。その後は、船は速力を上げて、釣り客の回収に向かったので、目視でカンムリを探す。釣り客の待っている磯では、ウミネコが10羽くらい待機しており、ハシブトガラスも2羽、釣り人の動向を窺っている。釣り客が船に乗り込むと、待ってましたとばかりに、餌探し行動を開始。結構、食べるものがあったのだろう、喉袋に一杯詰め込んで岩場の上で休むカラスの写真も撮れて、シメとなる。今回も柳井駅で栄養ドリンクを飲んで臨んだのが効いたようだ。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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2021年05月14日

5月のカンムリウミスズメ調査報告2

調査日  2021年5月14日

調査時間 12時45分〜17時

天候   薄晴れ(薄曇り) 海上はべた凪乃至さざ波。風はほとんどない。

観察視界 霞む程度だが、支障をきたすほどではない。

調査結果 概要は次の通り。

     カンムリウミスズメの確認はできず。

     アビ類(シロエリオオハム?)2回観察 1+2       計 3羽

     アカエリヒレアシシギ    4回観察 7+18+7+14 計48羽

     ウミネコ          1回観察             2羽

     カワウ           1回観察             4羽

※ヒメウの確認は、いそうな岩礁に行かなかったので不明。

調査詳細 1245 出港

         薄晴れの中、波穏やかな海上を行く。カンムリウミスズメの親子連れにはこの上ない状況。また、アカエリヒレアシシギの群れにも期待。視界は霞んでいたものの、四国は伊方原発、九州は国東半島、姫島もぼんやりながら見える良い状況。

13:38 アビ類(冬羽)1羽確認。遠くとも警戒心があり、潜水多し。

13:41 アカエリヒレアシシギ 7羽確認。

14:18 アカエリヒレアシシギ 18羽の群れに遭遇。警戒心あり。

14:56 アカエリヒレアシシギ 7羽確認。

15:04 アカエリヒレアシシギ 14羽確認。

ウミネコ 2羽確認

15:40 アビ類 2羽確認(1羽は冬羽、もう1羽は夏羽に換羽中。

16:00 ウミネコのような個体1羽が死んで海上に漂っていた。

16:44 カワウ 4羽確認。

17:00 白浜港に帰港。

以上

報告者 H


(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



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2021年05月08日

5月のカンムリウミスズメ調査報告1

5月8日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

何とかカンムリウミスズメを2羽見つけることができました。

概況を記します。


天気:曇り

調査時間:11:12から15:25まで

調査結果:カンムリウミスズメ 2  アビ類(シロエリオオハム) 3


4月17日の調査以来、沖縄ヤンバルの固有種観察ツアーへの参加や萩の見島での渡りの鳥の観察など、私的な都合で勝手をさせてもらっていたので、前回誓ったように親子連れのカンムリを見つけようと意気込んで船に乗り込む。天気は良くないものの、波は穏やかで曇っているせいか海面が白っぽくなっていてカンムリ探しにはうってつけの条件である。

しばらく進んだ頃、左舷前方に黒っぽい点にしか見えないが、海鳥らしきものが、しかも3羽、すぐに船長さんに知らせ、船を寄せてもらう。10倍の双眼鏡をもってしても点にしか見えないくらいだから、なかなか近づくことができない。カンムリの親子連れを期待したが、船が近づくにつれ、カンムリよりずいぶん大きな鳥であることが分かった。やっとアビ類だと分かり、遠目に写真を撮る。アビ類はなかなか近寄せてくれないので、早めに証拠写真を撮っておかないと後の祭りということが往々にしてあるからだ。今回は思ったより近くまで寄ることができ、シロエリオオハムであること、3羽のうち2羽は夏羽に変わり始めており、1羽は冬羽のままであることが確認できた。夏羽と冬羽が比較できる写真を撮ろうと頑張ったが、そのうち警戒したのか潜りだし、それぞれが別行動をとるようになったころ、貨物船が直進してきて、観察を諦める。

その後、大きな潮目もあったので、注意深く探したが、時折、ウミネコが飛んだり、着水している個体を見つけたりしたのみで、カンムリは見つからない。時期的にはアカエリヒレアシシギの群れも期待できるので、かなり遠くまで双眼鏡を駆使し見回した。沖合へ船を進めると、結構、波がある。鳥が波間に消えることを想定して、ゆっくり双眼鏡を移動させるよう心掛けた。

午後1時を回った頃、舳先にいた映像カメラマンの方が小さな鳥が低く飛んで行くのを見たと言う。私はまったく気づかなかった。双眼鏡を使っていると、どうしても視界が狭くなり、右を見ていれば左が、左を見ていれば右がと、見落としが増え、舳先で目視観察している人にはかなわない。おそらくカンムリだろうから、近くに着水していることを願って、懸命に探し続けたところ、しばらく走った後、右舷前方に1羽で浮かんでいるカンムリを見つける。波で船が揺れ、ファインダーの中にカンムリを捉えることができない。やっと入ったかと思うと波間に消え、ここぞとシャッターを切ってもタイムラグで写っているのは海面のみ。


波間に見え隠れするカンムリウミスズメ210508.jpg


この個体は、飛んで逃げようとするのだが、すぐ近くに着水する。既に換羽が始まっていて、うまく飛べないのかもしれない。そんな飛翔を何度か見せたので、深追いはせず、その場を離れる。


飛び去るカンムリウミスズメ210508.jpg


カメラマンの方が見た個体は飛んで行ったということなので、この飛べない個体とは別個体であった可能性があり、もう1羽近くにいるかもしれない。そんな思いを抱えながらしばらく進んでいると、船の右舷でまた1羽見つかった。


2羽目のカンムリウミスズメ210508.jpg


この個体は、先ほどの個体のように飛ぶことはなかったが、警戒心が強く、潜ってばかりいた。水面に姿を現すことが少ない上に、波があって、ピントの合った写真をとうとう撮ることができなかった。飛べない個体、よく潜る個体、もう1羽、飛べる個体が別にいるのではと探したが、この2羽以外、遅くなった昼食・休憩で八島港に入るまで、とうとう3羽目を見つけることはできなかった。

昼食を摂るころには2時を回っていたが、途中、前回調査時に配られたチョコの残りや今日配られたカステラ菓子などをほおばっていたので、空腹というほどではなかった。お茶うけには、先日、友人から土産にもらった米子の「とちの実折り餅」を配る。

風も立ってきたので、早々に出発。ミサゴの巣の状況を確認に行ったが、上空を舞っている個体が見られただけで、巣の近くには何も見られなかった。いつもの岩礁にウ類が見られたので、そちらに回ってもらう。案の定、岩場で休んでいた2羽のウはヒメウだった。カワウのように遠くの船影を見ただけで飛び立つこともなく、船がかなり近づいて、やっと飛び立った。旋回するのが分かっていたので、飛びものに強いもう1台のカメラを用意して上空を飛び回る姿を撮影する。天気が悪いので、きれいな緑色光沢は見られなかったものの、何とか飛翔写真をものにできた。

風と波が強くなってきたので、まっすぐ帰港することに。一応、帰港するまでは調査なので、集中を切らさず、鳥を探し続けた。横島で遊漁客を回収の予定だったが、お客が納竿しておらず、私たちは先に寄港することになった。その時、釣り客からタイが近くに浮いているからと声がかかり、船長がうまく見つけ掬い上げる。30〜40cmくらいの立派なタイだった。釣り落とした経緯は聞きそびれたが、回収できたのは幸いだった。このところ頭がボーとしてミスも多いので、柳井駅で覚醒効果を期待して栄養ドリンクを飲んだのが効いたのか、最後まで集中でき、よかった、よかった。タウリン2000のお陰かな。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。





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