2020年09月30日

9月のカンムリウミスズメ調査報告3

9月30日(水)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

またしても、カンムリウミスズメを見つけることはできませんでした。次回調査は三日後の10月3日(土)とのこと、頑張ります。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:30から15:05まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0


出港後、やや後ろからではあるが横からの波が結構きつく、すぐに飛沫で着衣が濡れてしまった。出港前に次回調査の打ち合わせやなにやらで、雨合羽を着るのをすっかり忘れ、後の祭り。自分の準備の悪さに嫌気がさす。それでもこれ以上濡れたくないので、船上で濡れた着衣の上から雨合羽を着る。

そのうち八島の島陰に入った頃から波は収まり、その頃から双眼鏡も使えるようにはなったが、一向に鳥影はない。

その後、進路を西向きにとったので、波は後ろからで、飛沫で濡れることはなく、今度は少し暑いくらいだ。沖合から進むと、油を張ったようなべた凪に変わる。遠方まで見渡せるので、カンムリの出現を期待したが、ウミネコを何羽か見かけただけであった。

潮が早く波立っていることが多いが、いつもと様相が全く違い、陸の人間には予想できない現象に驚かされる。少しずつ波は収まってきているようで、時折、飛沫を浴びる程度になってきた。

昼食・休憩のため上陸予定の八島が近づいた頃、船の左前方に鳥の群れを見つける。


ヒドリガモほか2_200930.jpg


形状からカモのようだが、光線の加減で種の特定ができない。船を近づけようとした矢先、飛び立たれてしまう。


ヒドリガモほか1_200930.jpg


翼の模様からヒドリガモの群れと確信する。


ヒドリガモ200930.jpg


25、6羽はいたようだ。後で撮影した写真を精査したところ、2羽小ぶりなカモが混ざっていたことが分かった。どうもその2羽はコガモと思われたが、この時期のカモ類はエクリプス羽といって、オスもメスのような羽衣で、きれいな繁殖羽ではないので、識別が難しい。

八島では町道の地滑り箇所を視察に来たと思われる県と町の土木関係者の一団と出会った。十数人はいて私たちを含めると港に八島の全住人ほどのよそ者が平日に集まっていたことに驚く。つい先日までは待合所のエアコンがありがたかったが、そんなことも感じさせない過ごしやすい気候になってきたのだなーと、改めて季節の移ろいを感じる。

午後からは前回設置したソングメーターの回収のため島に向かう。西岸でミサゴを2羽目撃。ほとんど波もなく穏やかである。ソングメーターの回収にTさんのみ上陸し、残りのメンバーで海域を周回し、カンムリを探す。島の東岸沖合にヒドリガモと思われるカモが5羽いるのを見つけただけで、カンムリとの出会いはなかった。島から西に行って、やや北上したのち東へ進む。波も収まり、かなり遠くまで見渡せるが、発泡スチロールの破片やペットボトルが浮かんでいるだけで、今回も戦果なしの帰港となる。


(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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2020年09月19日

9月のカンムリウミスズメ調査報告2

9月19日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

残念ながら、カンムリウミスズメを見つけることはできませんでした。これから年末にかけては手強いシーズンとなりますが、頑張っていきたいと思います。

概況を記します。


天気:晴れのち曇り

調査時間:13:05から17:05まで

調査結果:カンムリウミスズメ 0


船長さんの仕事の都合で午後からの出発となったので、弁当を早めに食べて出発に備える。待ち時間に、ハチクマ(タカの仲間)の渡りの時期なので、海沿いに渡る個体がいないかと上空を見上げ探すも、飛んでいるのはトビばかり。

出港後、コウモリ用のソングメーターを設置するため白浜港から一直線で島に向かう。Tさん、Mさん、Rさんの3人が上陸。時間があるので、残りのメンバーで海域を見て回る。

カンムリが出たら、私たちはGPSを持っていないので、位置情報が記録できないなとか、勝手なことを考えたりもしたが、結局はそんな考えは杞憂(タラ・レバ)に終わる。

3人を乗せて再び、海域をジグザグに2回周回。遠くにウが飛んで行く姿やたまにウミネコを見かけるだけで、まったくカンムリの気配がない。16時前頃からで風が立ってきて、波も出てくる。


ウミネコ200919.jpg


沖合に出ると四国や九州がよく見える。話のタネに揺れる船から伊方原発を撮影する。


伊方原発200919.jpg


帰路、あきらめきれず、沖や島方面を「港に着くまでが調査」の気持ちを持って見渡したが、南方にスナメリの姿を目撃したのが唯一の救いだった。カンムリが1羽も出ない日は、調査終了後、疲れがドーっと来る。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




しかし、その日はRさんからの誘いで、「転戦」の予定があり、調査終了後、佐賀市に移動し、翌朝、東よか干潟(大授搦)でヒメハマシギを探すことになっていたので、気合を入れ直す。


東よか干潟200919.jpg



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2020年09月05日

9月のカンムリウミスズメ調査報告1

9月5日(土)、カンムリウミスズメの生息調査を実施したので報告します。

大型台風の接近を前にしての「強行軍」でしたが、何とか1羽の飛翔個体を確認できました。

概況を記します。


天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:30から12:45まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1(飛翔個体で種の同定はできなかったが、この時期、他のウミスズメ類とは考えにくいためカンムリとした)


降雨や飛沫を浴びることを覚悟し、雨具を着用して臨んだ。横島を過ぎたあたりから横からの波で飛沫が飛んでくるし、船も揺れて双眼鏡が使えない。八島の東側に入ると島が風を和らげてくれるのか、波も少し穏やかになる。それでも船の揺れで、長く双眼鏡を覗いていると気分が悪くなる。

進路を西向きに進む。波は後ろからなので飛沫はかからなくなったが、うねりがあって時々、船が大きく揺れる。

出港後すぐ、ウミネコやトビが飛び回る姿を見てから、1時間近く鳥の姿を見ない。沖合で折り返した後、Rさんが飛翔個体を見つけるTさんも見られたようだが、私は見ることができなかった。飛んで行った方向にしばらく船を進めて着水個体を探したが見つからない。

さすがに東進するともろに飛沫を浴び、顔を横に向けていても眼鏡が飛沫で見えづらくなってくる。目視で鳥を探すしかないが、波頭が黒く上下するし、うねりもあるので近場しか確認できず、鳥探しは困難を極めた。

飛翔個体の追跡をあきらめ、波をかわすため、船を北(地)寄りに進めながら沖までやってくるが、他の個体を見つけることはできなかった。いつもなら島方面へ向かうところだが、今日はとても無理。

先日の台風もそうだったが、大しけの時、カンムリはどうしているのだろう、とか頭に浮かぶ。そんな時は調査できないので、いくら考えても答えは出ないのは分かっていても、ついつい思案してしまう。調査機器が進歩し、カンムリに装着したデータロガーから位置情報が正確に分かるようになれば、カンムリが答えを出してくれる日もそう遠くないのかもしれない。

沖まで進んだので、そのまま帰港かと思いきや、Yさんは船を反転させ、再度、島方面へ向かう。毎回、記録更新のプレッシャーがあるとは聞いていたが、口にこそ出さなかったものの、見失った1羽が見つけられなかったのが悔しかったのではないだろうか。操船中、台風に備えて船を係留する作業の段取りをつけていると思われる電話を何度かかけていたので、ギリギリまでリベンジに燃えてカンムリ探しをしてくれたとのだと思う。

そうした努力のかいなく寄港となった時、ポツリと「残念だ!」との声が漏れた。すかさず私は、「飛翔個体の確認も記録なので…」と声をかけたが、Yさんにすれば、カンムリを見つけ、みんなが「撮影会」をするのが記録更新だったのかもしれない。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




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