2020年07月18日

7月のカンムリウミスズメ調査報告2

7月18日(土) 天気:晴れのち曇り

調査時間:12:30から16:35まで

調査結果:カンムリウミスズメ 10


前回が余りにラッキーだったので、柳の下の泥鰌は望めないと覚悟はして調査に臨んだ。白浜港を出港後、横島の北岸に地滑り箇所があるのに気づく。先週たくさんカンムリが見られたので、気合を入れ直す。しかし、双眼鏡を駆使して懸命に探すも、なかなか見つからない。先週あれだけいたのがウソのようだ。

左舷に1羽のカンムリを見つける。この個体は警戒心が強くかなり距離があるのにどんどん遠くへ行ってしまう。しばらく追ったが、近づくのは難しそうなので諦める。

その後、船を進めていると前方に魚の群れが見られる。先週見たハマチの群れよりは小さめの群れだった。ヤズ(ハマチより小さいブリの名称)の群れとのこと。しばらくして右舷遠方にカンムリらしき姿を見つけ、船を寄せる。手前の釣り船の横にウミネコがおり、その右手後方に2羽のカンムリを確認する。このペア?は、先ほどの個体のように警戒する様子もなく、じっくり写真撮影することができた。調査前は「坊主」も覚悟していたが、順調な滑り出しである。

この日の大事なミッションであるコウモリ用のソングメーター設置のために、島には3人が上陸し、機器を設置。私たちは船上からミサゴやカラス、アオサギの姿を眺めて待機。3人を拾って、再び、カンムリ調査を開始。コウモリの生息調査は、オヒキコウモリねらいであることを船上で聴く。

船を進めていると左舷に1羽でいるカンムリを見つける。先ほど1羽でいた個体とは違って、警戒心の薄い個体だったので、別個体と思われる。尾羽をピンと上げた姿がバン(クイナの仲間)と似ており、バンは警戒すると尾羽をピクピクさせながら泳ぐので、案外、警戒はしていたのかもしれない。

しばらく進んで、沖合に4羽の群れを見つける。どうも家族群のようだ。成鳥2、幼鳥2の組み合わせが、羽衣(換羽の進行状況)から伺える。


bカンムリの換羽の進行具合が分かる一枚200718.jpg


4羽の観察を続けていると、右手に魚の群れが現れる。ヤズか何かは分からないが、目ざとくウミネコが見つけ、何羽かが集まってくる。群れの中に着水するが、見ている限りでは、魚を捕まえた様子はない。どうも対象が大きすぎて、咥えられなかったのかもしれない。そのうち諦めたのか、近くには幼鳥が1羽残っただけで、他のウミネコはいなくなる。


bカンムリの群れとウミネコ幼鳥200718.jpg


カンムリの群れに目をやると、突然、潜ったので、どうしたのかと思っていると、ウミネコの幼鳥がカンムリの頭上をかすめたのである。このサイズのカンムリを襲うとは思えなかったが、この群れが家族群だとすると、ヒナ連れの時は要注意というスイッチが入るのかもしれない。ヒナが小さいうちは、襲われてもおかしくないからだ。


b上空をかすめたウミネコを警戒して潜るカンムリ200718.jpg


4羽の観察を切り上げ、船を進めていると、今度は2羽でいるカンムリを見つける。同一海域を回っているので、先に見られた2羽と同一個体かもしれないと思っていたが、撮影した画像を見る限りでは、羽衣の感じが違うので、新規のものと思われる。

先週、11羽の群れを見た周辺では辺りを目を皿のようにして探したが、「柳の下の泥鰌」であった。と言っても二けたの発見は、やはり「大漁」であることに変わりなく、毎回の好結果に気持ちよく帰港できたのは想像に難くない。


調査の終了時間の関係で、帰宅が19時半頃になり、日没前となったため、今季初、「カナカナ」(ヒグラシの鳴き声)を聴くことができました。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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