2020年05月14日

5月のカンムリウミスズメ調査報告2

5月14日(木) 天気:晴れ(やや薄曇りの時間も)

調査時間:9:40から14:40まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1


出港時、岸壁下に捨てられた?ウマヅラハギの内臓をつまみだし食すハシブトガラスを船上から撮影。

5月5日に親子連れが見られていることから、私としても4度目の出会いを期待し、熱心に探すが、沖合で遠く6〜7羽のアビ類を目撃したのみで、午前中は成果なし。

岩礁付近で船を止め、早昼を摂る。船上での食事は、いつもながら船に弱い私としては辛いものがあるが、時間を有効に使うためには仕方ない。ミサゴは繁殖しているようだったが、時期的なものか、活動時間帯の関係か、アマツバメやクロサギの出入りは見られなかった。


bミサゴ警戒200514.jpg


昼食後、K船長の持参された甘夏を皆で食べ、早々に向かう。昨年、クロサギの繁殖した岩場へ行って見るが、気配なし。一応、巣の写真を撮る。昨年、巣立ち直後に孵化しなかった卵の写真を撮っていたので、その時の巣の形状と昨日撮影した巣の写真を比べてみたところ、巣材を足しているようにも思えるが、風化などによる形状変化かもしれず、今後の動向を見極める必要がある。救いは、岩礁で3羽のクロサギが目撃され、周辺を行き来していることが確認できたことである。ヒヨドリも30+羽がハヤブサを警戒してか、飛び出したり戻ったりいていた。


bクロサギ200514.jpg


沖合に船を進めていると、1時過ぎ、東方海上で1羽で浮かんでいるカンムリウミスズメを見つける。やっと見つけることのできた個体なので撮影を試みるが、警戒するのだろうか、撮れたものは後ろ姿ばかりで、なかなかバッチリ写真が撮れない。周囲にペアの片割れがいないか周辺海域を探したが、見つからなかった。


bカンムリウミスズメ200514.jpg


あきらめて北上を続けていると、遠くにアビ類の姿が確認できた。繁殖羽に変わりかけているのか後ろ頭が少し白っぽくなっているようだ。アマツバメは見られず、がっかり。Yさんは、先日、漁に向かう夕刻(6時頃)、アマツバメが数十群舞しているのを目撃したとのことだったので、私としても期待していた。

期待通りに鳥は見られなかったが、漁師さん二人が同じ船というのは、案外、面白い話が聴けていいもんだなと思った。二人の会話をみな覚えているわけではないが、これはというものを紹介したい。自分の親や兄弟から言われていたことが、今頃になって分かる気がする。「日和を囲うな(ひよりをかこうな)」と言われていたが、本当にそう思うと。海の天気は時々刻々変わり、その時にしておかないとダメだということらしい。もう一つ、「魚をおわえるな(追うな)」。空の具合、潮の具合、風の具合、漁場の形状などなどを見て、感じて漁をする。何事にも「潮時」があって、止めることも必要。これを守らないと命取りになるという先人の知恵。いくら機械や機器が発達しても、経験や先人の教えで身に着けた何千通りのパターンを駆使するのは人間なのだとも。ちょっとした二人の会話、私の記憶の正確さは欠くが、調査上の成果に勝るものをいただいた気がしている。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)

※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 調査報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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