2020年08月14日

8月のカンムリウミスズメ調査報告2

昨日、8月14日(金)天気:晴れ

調査時間:9:30から14:20まで

調査結果:カンムリウミスズメ 1



「目」は多いのだが、これまで見られた海域を回ってもカンムリの姿はなく、黒っぽいものを見つけてもサメだった。


bサメ200814.jpg


出港後、1時間が過ぎた頃、やっと沖合で1羽でいるカンムリに遭遇。1羽でいるカンムリはナーバスになっているものもいるが、それほど警戒する様子はない。といってもずっと短い冠羽を立てていたので、それなりに警戒心はあるのだろう。海面に顔をつけるシーンがあったので撮影したところ、その後撮影したものに何か嘴に咥えている写真が数枚あった。


b何かを咥えているカンムリ200814.jpg


飲み込んだところは確認できなかったが、ある時点からの写真には嘴には何もないので、獲物だったのかもしれない。一定時間、咥え続けていたことが少々気になるが…。


b飲み込んだ後?のカンムリ200814.jpg


その後、ゴミの多い海域に入ったので期待したが、結局、前回の調査時に設置したソングメーターの回収に立ち寄った島まで次のカンムリを見つけることはできなかった。回収作業にTさん、Mさん、Uさんの3人が上陸。残ったメンバーは海上で待機。今回はYさんがビーチパラソルを用意してくれており、その下でティータイム。先日、角島に行った折に買っておいた「長州路菓子処だるま堂」の饅頭をお茶うけに出す。そうこうしているうちに上陸した3人が思ったより早く戻ってきていたので迎えに行く。

沖合を走行。ウミネコが何羽か見られただけで、戦果なし。島へ上陸し、昼食・休憩となる。定期船の待合室は冷房完備で、天国のようだった、定期船の船員さんとYさんのやり取りを聴きながら弁当を食べる。翌日に予定されている法事に持参する魚の注文のようで、相手の人が結局、Yさんの言いなりになって、魚の手配だけだったはずが、三枚におろして渡すはめに。この掛け合いが、つかの間の休息となった。

午後からは、幾分地寄りのコースで左右、前方、繰り返し双眼鏡で見回したが、船長の強運もここまでだった。と言ってもゼロではないので、記録更新である。新たなソングメーターの設置場所を確認。この日は、潮が悪く、接岸できないため、設置作業は後日ということに。早めのお開きとなったが、Yさんからのサプライズで、船釣りを体験させてもらえることになった。私もTさんもほぼ子供の頃以来のことである。ねらいはチダイとのこと。エサは生きたエビ。「海老で鯛を釣る」は「わずかな元手でがっぽり利益を得ようとするさまのこと」を言うらしいが、Yさんの話では遊漁8000円コースと変わるところなしというから、決して僅かな元手ではない。釣り場は白浜港の防波堤の外側付近、チダイも結構釣れたが、ベラ、ウマヅラハギ、カワハギ、エソ、アジ、マダイなども釣れ、2時間ちょいの所要時間で素人がいろいろと釣り上げられるのであるから、よほど漁場がいいのだろう。調査時より暑かったが、思わぬサプライズに感激であった。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月05日

8月のカンムリウミスズメ調査報告1

8月5日(水) 天気:曇りのち晴れ

調査時間:9:25から15:50まで

調査結果:カンムリウミスズメ 16(うち3羽はダブルカウントの可能性大)


今回は霧はなかったが、出港時、靄がすごくて、ハンドウ島や八島が見えない。PM2.5らしい。ネットで調べると小笠原諸島の西之島の火山性ガスの影響?という記事があった。10月に小笠原・西之島のツアーを申し込んでいたが先月末に中止との連絡が入ったばかり。鳥の観察だけでなく「進化」をこの目で見られることを楽しみにしていたので、非常に残念である。

沖合に船を進めていると潮目にゴミが浮かぶ海域に入った。懸命にゴミを双眼鏡で確認する。ゴミ、ゴミ、ゴミ、鳥と思しきものはない。10時前に、ゴミの中に3羽の鳥の姿を見つける。遠かったが見つけた時には鳥と確信していたので、船を寄せてもらう。カンムリが3羽、家族群かもしれない。あまり警戒しないので、かなり近くまで近寄れた。これでYさんの記録は更新された。後は余裕? 

その後は、ソングメーターの回収というミッションがあるため、方向転換し向かう。Yさんの息子さんの船に出会う。ウマヅラハギがたくさん獲れたようで、仕掛けと魚の写真を写させてもらう。ウマヅラハギはクラゲを餌にして漁をするとは聞いていたが、結局、この仕掛けをどう使うのか、聞きそびれてしまった。


b生け簀一杯のウマヅラハギ200805.jpg


岩場でクロサギを見つける。写真を何枚か撮り、ソングメーターの設置場所に船を回し、TさんとMさんが上陸する。私は船上で鳥を探す。クロサギは回り込んだところで、2羽になっていた。ミサゴは4羽、上空を舞っている。繁殖期のように警戒して鳴くこともなく、幼鳥も順調に成長しているようだ。カワウ、ウミネコ、アオサギが海上で見られ、山側ではカワラヒワとイソヒヨドリを見た。

機器の回収を終えた二人を乗せ、昼食・休憩のため船は島に向かう。入港時、防波堤にウミネコが群れていた。60〜70羽はいるようだ。陸に上がると、やはり夏だった。時間が時間、日陰がほとんどない。食後、私の土産(伊吹山にイヌワシ観察に行った折の)を皆で賞味する。さすが献上品。彦根の「埋れ木」は美味しかった。お茶うけを配ったものの、暑さに負けて、ゆっくりすることなく船に乗り込む。

ソングメーターを別の場所に設置するため島へ向かう。先ほどと同様、TさんさんとMさんが上陸し、私たちは船で待機。暑さしのぎに島を結局2周回った。鳥もミサゴを一度見ただけで、後は岩礁で休息しているウミネコが見られたくらいで、海の上も暑い。二人を乗せて、沖合を進む。午前中航行したコースよりだいぶ沖合である。Tさんが3羽のカンムリを見つける。どうも午前中の3羽のようだ。午前中見られた場所より、やや沖合であるが、移動距離としては問題なさそうである。その後、1羽でいるカンムリと2羽でいるカンムリを見つけた。

大きくジグザグ走行し、北上していると、左手に鳥らしきものを見つけたので、船を近づけてもらう。何とそこには4羽いるではないか。もう1羽、少し離れたところにいて、5羽の群れだった。私には聞こえなかったが、離れている1羽に呼びかけるように鳴くカンムリの声が聞こえたそうだ。やがてその1羽も群れに合流し、一緒の行動をとるようになった。


b5羽のカンムリ200805.jpg


等間隔に一列になったり、密集したり、こうした群れ行動している時は安心感があるのか、写真で確認すると羽毛の手入れをするなど、いつもはあまり見せない行動をするようだ。


b5羽のカンムリ2008052.jpg


しばらく写真を撮った後、さらに船を進めているとゴミ海域に入り始めた。その直後、Yさんが船の右前方に2羽のカンムリを見つける。この2羽も警戒心が薄く、しっかり写真を撮らせてくれた。行き帰り、横島沖でスナメリを目撃したが、カメラを構えると浮かんでこず、1枚もものにできなかった。サメも3、4回、見かけたが、今回は撮影することができず。まあ、カンムリの写真がたくさん撮れたので、文句はない。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)



※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。




posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月30日

7月のカンムリウミスズメ調査報告3

7月30日(木) 天気:晴れ

調査時間:11:40から15:35まで

調査結果:カンムリウミスズメ 2


霧が晴れるまで港の周りで待機。港の中にカワウがいたので餌取りシーンを狙う。運よく魚を咥えて浮上してきたところを写すことができた。魚種は赤みがあるのでカサゴのようだがよくは分からない。梅雨明けしたようで、日差しもきつく、漁具倉庫前の陰に入る。近くではアブラゼミやミンミンゼミも鳴いている。コシアカツバメが飛んでいたので、営巣場所を探すが、同種が巣を作りそうなコンクリート造りの建物も見つからず諦める。上空を旋回しているトビの中に1羽、トビとは違う大型のタカが交じっているのだが、高空であることに加え、太陽が眩しくて同定できない。とりあえず写真を撮って拡大してみようとカメラを出すと、上空の気流に乗ったのか見失う。タカ斑が見られたので、大きさを考えるとハチクマあたりが候補に挙がるのだが、証拠写真がないので何とも。ハシブトガラスが近くの電線に止まっていたが、私たち同様、暑いのだろう、ずっと口を開けたままだった。11時過ぎに早昼を摂る。多少、霧も薄らいできたので、食事を済ませた頃には何とか出港できそうである。シーパラのウッドデッキで弁当を食べている時、対岸の岩の上にいるアオサギを見つけたので、撮影する。排泄行動が見られたが、タイミングが合わず、取り損ねた。


bアオサギ幼鳥?200730.jpg


海上はとても穏やかで、ほぼ、べた凪に近い。いいコースを走っていると思うのだが、カンムリの姿はない。時折、ウミネコが見られるのみだ。海上の黒っぽいものを探していると、今日は波がないせいか、サメがやたら目に付く。延べ10匹は見たと思う。大型魚(サワラ? シイラ?)もはねており、今回は、小魚の群れには出会わなかった。なかなか今日は手強い。

ジグザグ走行している時(1時25分頃)、ゴミか鳥か分からなかったが、船を寄せてもらった。その時、ちょうどカンムリが飛んできて、前方海上に着水した。私の見つけたのは流木のようだったが、そちらへ船を回したのが幸いし、本日、1羽目の確認となる。この飛んできた1羽は、羽衣の様子から幼鳥のようにも思えたが、とにかく警戒心が強く、短い冠羽を立てて、すぐに飛んで行ってしまった。しかし、この1羽の出現で、Yさんの記録を途絶えさせることがなくなったので、気持ちに余裕を持って、調査を再開することができた。


b飛び去るカンムリウミスズメ200730.jpg


海上を北上していると猛スピードで走行してくる船があり、双眼鏡で確認すると巡視艇だった。これまで自衛艦は何度か紹介しているので、写真に収める。船艇の表記は海上保安庁JAPAN COAST GUARDとあるが、米国のCOAST GUARD(沿岸警備隊)は政府の警察組織であるとともに米軍の一部門でもあり、れっきとした軍隊である。

その後、大回りで見て回るが、カンムリの姿は見られなかった。島周辺を双眼鏡で見回すが、アマツバメが飛んでいる様子はない。近くの岩場にウミネコらしき鳥と島の上部の岩棚にミサゴと思しき鳥を確認できたのみ。帰港体制に入ったので、期待はせず、左右の海域を一応、双眼鏡で確認する。港に着岸するまでが調査なので。

島を過ぎ、しばらく行った辺りで、左舷にカンムリらしき鳥を見つけ、船を近づけてもらう。やはり、カンムリだった。この個体は、始終、水面を覗き込むので、なかなか顔を上げた写真を撮るのに苦労する。沖で出会ったカンムリとは対照的に余り警戒心のない個体だった。容貌も少し違い、成鳥の換羽中かと思われるが、断定はできない。


b水中を窺うカンムリ200730.jpg


帰港中の思わぬ拾い物に船長さんの強運を改めて実感する。帰港後、Yさんが、「この時期、船が走っている間は良いが、撮影会が始まると暑くてたまらん。早く切り上げてもらわんと…」と冗談交じりにぼやいていた。私たちは興奮しているので、撮影中に暑さは感じないが、本当にそうかもしれない。港には風邪気味で調査の参加を見合わせたKさんが待っていて、一安心する。Oさんに柳井駅まで送ってもらい、運よく待ち時間なしで列車に乗れたので、明るいうちに帰宅することができた。これからの調査は、鳥が少ない上に、暑さが半端ないので、気合を入れてかからねばならない。無理は禁物だが。



(この調査は、パタゴニア日本支社 環境助成金 を受けて行いました)


※生息地保全のために詳細な調査区域を非公表としています。



posted by Sunameri at 00:00| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近のコメント
タグクラウド